ここから本文です

投稿コメント一覧 (29コメント)

  • 設定日以来のパフォーマンス(2016.12.20~2020.08.13)をみると
    ★ Yjamプラス! 【+6.20%】
    ★ eMAXIS TOPIX 【+11.99%】
    ★ ニッセイ日経225 【+27.04%】
    となっていた。

    AIが選んだ銘柄群は、日本経済新聞社セレクトの225社に20%も負けている上に、TOPIXにすら勝てていなかった。

    登場から4年弱。
    パフォーマンス推移を見ると、始めこそ良かったものの、むしろその後はマーケットに勝てなくなっている。
    つまり、AIは学習をしているからと言って(運用を続けてさえいれば)、そのこと自体が、その後のパフォーマンス向上に直結するのだとは限らないようだ。

    そもそも「人間」だってそうだろう。
    「運用経験を積むほどに、それだけで、どんな人間の運用成績もいかなる環境でも常に必ず高くなる」なんて何の根拠もない主張でしかない。

    AIは今後も何らかの経験を積むのだろうが、だからと言って、採用している戦略を上手く機能させてくれるかどうかまでは一概に保証できない。

    もしかしたら、最先端技術であればこそ、さすがに4年も経てば、当時の人工知能技術とビッグデータに基づいて構築したアプローチでは陳腐化していて、マーケットに対するアドバンテージを失ってしまっているかもしれない。


    とにかく現状の運用結果から判断すれば、目標とするアルファを見つけることには失敗しており、事前に説明してきた運用戦略の有効性・実現性に疑義が出ている状況にある。
    市場の歪みに注目して超過リターンを得ようとする今の戦略自体が有効で、AIにわずかでも優位性があるのなら、4年弱の運用でTOPIXに負けている謂われはないはずだ。
    ファンド側は科学的アプローチに精通しているのであるから、今こそ、きちんとした説明責任を果たして欲しいと思う。

  • 「日本AI」は最先端技術である人工知能(AI)を活用して資産運用を行う次世代型のファンドである。
    開発を担当した三菱UFJトラスト投資工学研究所は、本邦金融機関が有する研究所の中では最高峰にランクされる。その活躍は学術調査・研究及び学会活動だけではなく、真に実務に役立つ金融技術の開発にまで及ぶ。
    特にAIやビッグデータ等を使ったデータサイエンス分野では海外の著名な資産運用会社に技術供与を行うなど、今や国内だけではなく世界の最前線でも存在感を示している。

    そんな日本一の天才頭脳集団が手掛ける最先端のハイレベルな運用手法は、本来その希少価値の高さからごく一部の限られた方々(機関投資家や富裕層)にのみ提供されるようなものだといえるのだが、
    当ファンドに投資をすれば、ただの一般人である我々でも利用可能となる点は強調したい。
    それだけに、日本AIは私たちが利用できる数ある公募投信の中でも特に価値あるファンドの1つと言えるだろう。

    さて、肝心のパフォーマンスだが設定来では幾分のマイナスになってはいるものの、今現在も人工知能は膨大なデータを収集・分析することで日々学習を繰り返しながら成長を続けている。
    加えてAI技術の進歩に伴うモデル自体の改良もパフォーマンス向上のために適宜実施されている。これは常にコストをかけて最新の研究動向を把握し検証を行っている当ファンドであればこその高度な対応である。

    このように日本AIが採用する人工知能は『成長と進化』を続けており、設定から3年が経過したいま、今後のさらなる活躍が期待できよう。
    その証拠にコロナショックに揺れた2020年3月のマーケットにおいて大半のヘッジファンド型公募投信が損失を出す中で、日本AIは波乱に左右されることなく利益を確保出来ていた。
    なお、過去に行われた検証によればシミュレーションを行った全ての年度で利益を確保出来たという。

    先行きの不透明感が増す中、膨大かつ迅速なデータ分析を可能にした人工知能ならではの安定感ある運用手法へのニーズは今後益々高まっていくであろう。
    幸い、国内随一の超エリート集団が生み出した日本AIは、ハイレベルな資産運用を必要とする私たちにとって頼もしい存在であり続けてくれると私は愚行する。

  • このファンド(資産成長型)の純資産総額は1千8百万円に過ぎず、年2回決算型の3百万円と合わせてもたったの2千万円程度にしかならない。
    つまり、このファンドはまったく売れていないのだが、パフォーマンスをみればそれも無理からぬことだろう。

    設定日以来のパフォーマンス(2018.0803~2020.0813)
    ★ ニッセイ日本株AI 【ー3.36%】
    ★ eMAXIS Slim TOPIX 【-2.36%】
    ★ ニッセイ日経225 【+7.18%】

    「人工知能を使っている」というだけで誰だろうと簡単にお金を集められた時代は完全に終わったのだと印象付けられた。
    今後は淘汰が進むであろう。

    さて、ここで私が問題にしたいのは、このAIファンドを運用・販売しても年間で数十万円(信託報酬1.03%(年率・税抜))にしかならないという点だ。
    言うなれば、派遣のおばちゃんに資料整理を頼むだけで赤字になってしまうような状況なのである。
    こんなファンド、いつ繰上償還を喰らうか分かったものではない。

    しかも運用報告書によれば「ニッセイ日本株AIセレクトマザーファンド」の純資産総額はたったの数億円程度でしかないのだ。
    これでは、とりあえず組成したはいいが今もなお十分なリソースが割かれているのか不安にもなる。
    AI活用を謳うのであれば高度な専門性をもった人材にファンド運営を専属的に集中して担当してもらいたい。

    なにより、人工知能は最先端の技術であり日々進化しているだけにモデルだって数年も経てば既に型落ち状態といえるだろう。
    競争が厳しいマーケットでアドバンテージを維持し続けるにはモデルのブラッシュアップは必須と言えるが、
    こんな財務状況では外部に依頼するメンテナンス費用を賄うことすら厳しそうだ。


    ところで、経済産業省の委託を受けて野村総研が作成した調査レポートによれば、AI運用のパフォーマンスが低迷する中、莫大なコストがかかるAI推進に経営陣が二の足をふみ、これが運用改善の足枷となる悪循環にあるようだ。
    ★開示、IR等についてのニーズ調査及びAI等を活用した企業価値評価の動向に関する調査

    だからこそ、AIファンドを選ぶときはAIの開発体制にも注目すべきだ。
    最新のAI研究についてのフィードバックやAI技術の進歩にともなうモデル改良の有無等が良し悪しを決める重要な判断材料となろう。

  • Yjamプラス!では、同じグループ会社のヤフーからビッグデータの提供を受けて運用に役立てているそうです。
    ただ、詳細はわかりませんが、ヤフーでは保有するビッグデータを外部に提供するビジネスを最近始めているみたいです。

    今のところは、Yjamプラス!の運用成績(低迷中)を見る限り、ビッグデータから有益な投資情報を抽出できていないようなので関係ありませんが、
    もし、今後有益な情報がビッグデータの中から見つかっても、それはそれで、すぐに他の機関投資家がデータを購入して追随(情報の価値は低下)したりしないでしょうか。

  • Yjamプラス!の年初来リターン(2019.12.30~2020.08.14)を確認してみました。
    ★ Yjamプラス!【-8.56%】
    ★ eMAXIS Slim TOPIX 【-4.43%】
    ★ ニッセイ日経225【-0.58%】

    コロナショックに揺れたこの期間、Yjamプラス!はマーケットに敗北しています。
    なぜこんな結果に終わったのでしょう?

    確かに、Yjamプラス!は、現金比率を高めたり先物ヘッジによって積極的に下落を回避するような仕組みを運用上は持っていません。
    とはいえ、コロナショックによってもたらされたマーケットの混乱は、その後、Yjamプラス!が注目する『市場の歪み』を今までにないほど大きく発生させたであろうことは容易に想像できます。
    そんなボーナスステージ(コロナショック後の回復局面)がありながらも、TOPIXをわずかでも上回ることすら出来なかったのです。

    コンセプトや良し!
    ですが、それを実現するだけの実践的能力・経験が欠けていたのかもしれません。
    そんな印象を受けました。


    例えは悪いですが、いくら新技術を扱う(ノーベル賞を授与されるほどに専門的に詳しい)と言っても、
    公道を走るなら「名古屋の大学で作られた電気自動車」より「豊田市の自動車メーカーが作った電気自動車」に乗りたいと感じるようなイメージです。
    AI技術はAIによる資産運用の重要な根幹を占めるものの、資産運用という枠組みのすべてではありません。
    足元のYjamプラス!のパフォーマンスは、試乗した最新モデルの車が何故か説明通りきちんと走らない、何とも言えない気持ち悪さ・不安を残す結果が目の前にあるような状況です。

  • 「ディープAI」と「MSCI ACWI ex Japan(配当込み、円換算ベース、為替ヘッジ無し)」に連動する投資成果を目指す投信とでパフォーマンス比較をしてみた。

    設定日以来(2017.09.29~2020.08.14)のパフォーマンス
    ★ ディープAI 【+7.90%】
    ★ 三井住友(DC積N)全海外株インデックス 【+18.37%】


    はっきり言えば、人工知能など使わずに素直にインデックス投資をしていた方が余程マシな結果だった。
    独自開発のAIを使った瞬間にいきなり台頭できるほどグローバルな株式投資の世界は簡単ではないということだろう。
    世界的な資産運用会社が自ら頭を下げて求めて来る程のAI開発技術があるわけでもなさそうだ。


    最近読んだ野村総研の調査レポートにあった業界関係者のコメントが印象的であった。
     ★開示、IR等についてのニーズ調査及びAI等を活用した企業価値評価の動向に関する調査

    「アルファ獲得可能なモデル作成に成功しているのは、優れたファンドマネージャーのいるヘッジファンドや一部運用会社(GS等)等に限定されると思う。」

  • Yjamプラス!の掲示板を読むと「AIを使っているなんて嘘だ」というコメントが多く寄せられているようだ。
    もちろん最先端技術である人工知能を活用している事自体に嘘はない。
    にもかかわらず、なぜそんな印象をYjamプラス!は私たちに与えるのだろうか。

    例え話をしてみよう。
    「ハイスペックなPCを、昔気質の電卓職人のオッサンに与えたらどうなるのか?」
    答えは簡単だ。
    「パソコン画面を覗いてみたら、なんと電卓アプリを立ち上げて使うだけだった」
    というオチである。
    せっかくの革新的な技術も、高度な経験に裏打ちされた使う側のイノベーティブな発想・行動が伴わなければ従来の範疇を超えることは出来ない。
    それではただひたすらに無意味なのだ。

    日経新聞がYjamプラス!について取材した時の記事を読んでみて欲しい。
    <引用始>
    ★『投資AIと人間(2) 株にも「モテ期」 ヤフーで測る国産AI』
    もっとも、Yjamプラス!の運用成績は今のところ芳しくない。マグネマックスが直面する壁は「過学習」という現象だ。
    宇野は「株式を動かす出来事は常に新しい。未来は過去の繰り返しではないから単純には予測できない」という。(中略)
    過去30年の膨大なデータのうち投資に有用なパターンはどれか。AIによる計算はスーパーコンピューターで丸1日かかることもざら。
    岡田は「ビッグデータを野放図に使っても何の成果も得られない。問われるのは株価予測モデルをつくる人間のセンス。手持ちのデータをどう絞り込むかが勝負になる」と気を引き締める。
    <引用終>
    当事者自らが指摘するようにAIやビッグデータを使いこなすのは容易なことではない。
    高度に洗練されたノウハウの欠如、それに裏打ちされたクリエイティブな発想が出来ない事、
    Yjamプラス!の不振の原因がここにある。

    要するに、AIを使って運用をしているとはいえ、使い古されたクオンツ戦略以上のものは作りだせていないのだ。

    ただ、ノウハウの蓄積が乏しく革新的技術を上手く使いこなせないまま停滞をしてしまう事例はYjamプラス!に限ったことではない。
    なればこそ、革新性を持った次世代を担う人工知能活用型の資産運用に必要なのは、AI技術を使いこなせる"経験豊かな"汎用型の「人工知能」を開発・導入することなのかもしれない。

  • さわかみファンドの過去10年間のパフォーマンスを日経平均連動型のインデックスファンドと比較してみた。
    過去10年間(2010.10.26~2020.10.26)のパフォーマンス
    ★ さわかみファンド 【+123.45%】
    ★ ニッセイ日経225インデックスファンド 【+194.23%】

    本当に優れた運用・調査能力があるのなら「ごきげん買い銘柄群」がこんな結果になるはずがない。
    日本経済新聞社が選ぶ225社の方がよっぽど素晴らしい。

    試しに「R&I定量投信レーティング・投信データ」のサイトの『リターン・リスク』で、
    過去10年間のリターンをもとに「国内株型ファンド」をソートしてみて欲しい。
    会長はさわかみを除くと日本株ファンドに碌なものがないというが、如何に天に唾吐きながら宣っているかが分かるだろう。
    これでは「高度経済成長期のワシは凄かった」と現役世代を徒に叱り貶める老害と大差がない。

    なのに、さわかみの素晴らしさは今も「運用成績」にあると語るのだから不思議なものである。
    そしてその残高たるや「3,012億円」にもなるのだ。
    私には根拠もないままに多くの人たちがさわかみファンドの運用結果を信じ高く評価しているとしか思えない。


    ところで話がまったく変わるのだが、昨年末までの過去10年間の振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害総額をご存じだろうか。
    なんと「3,719億円」だ。
    驚くしかないが、世の中とはそういうものなのだろう。

  • さわかみとインデックスファンド(日経平均連動型)とで長期投資の結果を見てみました(2021年2月末時点)。

     <積立>1999年11月~2021年2月の毎月10日に1万円を積立(計256回)
     <一括>1999年11月10日に256万円を一括
     ※ ひろぎん証券のシミュレーションツールを使用

    さわかみ
     <積立>256万円 → 527万2353円(+105.95%)
     <一括>256万円 → 778万0220円(+203.91%)

    インデックスファンド225[三菱UFJ](≒ 配当込み日経平均ー信託報酬等)
     <積立>256万円 → 642万2578円(+150.88%)
     <一括>256万円 → 486万8995円(+ 90.20%)

    *さわかみ ー インデックスファンド225
     <積立>▲115万0225円(▲ 44.93%)
     <一括>+291万1225円(+113.71%)

    「長期一括投資」だと「さわかみファンド」が上回りましたが、
    「長期積立投資」では「インデックスファンド(日経平均)」に軍配があがりました。

    長期の資産形成には積立投資が推奨されるだけに、この結果に思うところがある人も多いのではないでしょうか。
    特に20年前と違って超低コストのインデックスファンドも増えて来ていますし。


    ちなみに、一括と積立で結果が異なる原因は、さわかみファンドが好調だった時期が設定当初の数年間に集中しているためです。

    たとえば、開始時期を2005年1月にすると以下のようになりました。

    さわかみ
     <積立>191万円 → 345万1202円(+ 80.69%)
     <一括>191万円 → 432万5284円(+126.45%)

    インデックスファンド225
     <積立>191万円 → 443万8692円(+132.39%)
     <一括>191万円 → 579万1967円(+203.24%)

    *さわかみ ー インデックスファンド225
     <積立>▲ 98万7490円(▲51.70%)
     <一括>▲146万6683円(▲76.79%)

    設定当初に、かつ、一括投資を選択した人はほとんどいませんから、
    大半の人にとってさわかみのパフォーマンスはこんなイメージになります。

  • こんな数字を拾ってみました。
     ・基準価額は運用会社HPより取得
     ・分配金を出している場合は、税引前分配金再投資後の基準価額

    2008年10月31日 終値、基準価額
      8,577 日経平均株価   (小数点以下は四捨五入)
      8,252 ニッセイ日経225(≒配当込み日経平均)
      8,050 厳選投資[スパークス]
     10,070 ひふみ投信
      9,924 さわかみファンド

    2021年02月26日 終値、基準価額
     28,966 日経平均株価
     33,747 ニッセイ日経225
     51,156 厳選投資 ※ 分配金考慮前の基準価額:44,777
     59,842 ひふみ投信
     29,267 さわかみファンド

    期間騰落率(2008.10.31~2021.2.26)
     +238% 日経平均株価
     +309% ニッセイ日経225
     +535% 厳選投資
     +494% ひふみ投信
     +195% さわかみファンド


    さわかみ投信が得意だとするバブル崩壊後の「目利き力」ですが、現実は厳しく、結果が伴いませんでした。
    この機能不全(運用成績低迷)の原因が、ファンド規模を大きくし過ぎた点にある(≒運用会社側の利益を追求し過ぎた)と思われるからこそ、さわかみは批判されているのではないでしょうか。

  • さわかみファンドのアベノミクス相場直前までの長期積立投資の結果を調べてみました。

     <積立>1999年11月~2012年11月の毎月10日に1万円を積立(計157回)
     <一括>1999年11月10日に157万円を全額投資
      ※ 評価額は2012年11月14日末時点(野田首相が衆院解散を明言した日)
      ※ 1999年11月にさわかみ投信は定期定額購入サービスを開始
      ※ ひろぎん証券のシミュレーションツールを使用

     さわかみ
      <積立>157万円 → 125万6865円(▲19.94%)
      <一括>157万円 → 154万6523円(▲ 1.50%)

     インデックスファンド225[三菱UFJ](≒ 配当込み日経平均ー信託報酬等)
      <積立>157万円 → 128万2224円(▲18.33%)
      <一括>157万円 →  80万5558円(▲48.69%)

    さわかみで「長期積立投資」を行っていた場合でも、積立金は元本割れの状況にありました。
    かつ、この当時でも、あれほど馬鹿にしているインデックスファンド(日経平均連動型)にすら負けていました。

  • ファンドの成績を見るとき「積立」と「一括」のどちらを見るべきか悩まれるかもしれません。
    この点について、さわかみ投信の澤上会長は次のようにブログに書かれています。

    <引用始>
    いろいろ考えたが、投信保有で財産づくりをしていく上では、積立て投資の実績を見るのが一番である。

    2019年8月19日『20周年』より
    <引用終>

    また、このようにも書いておられます。
    <引用始>
    設定来の成績だと、リーマンショックの後などに設定された投信はスタートが低かったから、その後の成績は高めに出てしまう。
    その有利性はずっと引きずれるから、そのまま成績の高いファンドとしてランクされる。

    そこへ、積立て投資の実績を並べると、話は違ってくる。毎月1万円ずつ積立て投資を続けてきたら、こんな財産づくりとなったという年率の実績だ。

    立派なのは、設定来の成績も高く、それよりも積立て投資の実績の方が良いファンドだ。

    2020年1月10日『投資教育よりも、実利だ —- マスコミの役割』より
    <引用終>


    さわかみとインデックスファンド(日経平均連動型)の長期積立投資の結果をみたとき、
    さわかみの方が明確に劣っていた事実に驚かれたかもしれません。
     ※ ひろぎん証券の投信サイトの機能「バックテスト」で検証できます。


    聞いていた説明と違うと思われた方は、もう一度その内容を思い出してみてください。
    インデックスファンドの運用成果が「トータルリターン(株価変動+配当収益)」での評価にはなっていないことに気付かれると思います。
    あるいは、具体的な数字が無くひどく抽象的だったとか。
    こんなの詐欺まがいの説明ではないかと思えてしまうのですが、間違いでしょうか?


    結局、一括投資と積立投資の結果が極端に異なり、かつ、積立投資の結果が酷く劣っているさわかみファンドは、あまりよろしくないファンドという評価になります。

  • さわかみファンドの運用成績について澤上会長はブログでこんな風に説明されています。

    <引用始>
    そんな中、さわかみファンドは長期投資の旗を掲げて、顧客資産増加に邁進してきた。

    実際、積立て投資で年5%を超える成績を残してきている。 日本においては抜群の実績である。
    世の運用会社が日経平均などインデックスに負けまいと四苦八苦している横で、こちらは軽く2倍の差をつけている。

    2019年8月26日『さあ、今日から21年目だ』より
    <引用終>


    よく聞く説明ですが、この内容を受けて

    『バブル(非合理的な現象)の影響を受けやすいインデックスファンド(日経平均連動型)ではなく、
     本物の株式投資を実践する「さわかみ」で長期積立投資を行えば、それを軽く2倍は上回る抜群の結果が得られていた』

    とミスリードされ、誤った事実認識に基づいて投資判断を行った方もいたのではないでしょうか。

    そういった方にとってはですが、長期積立投資の運用成績(トータルリターン)が、
    さわかみよりもインデックスファンド(日経平均連動型)の方が上だったと知ると驚かれると思います。
    そういった方に「投資は自己責任だ」と言うのは少々酷のような気もします。


    クイズ番組の引っ掛け問題ではないのですから、もっと分かりやすい説明をして欲しいものです。

  • さわかみ投信による「長期積立」実績の説明内容には相変わらず『癖』があるようです。
    <引用始>
    さわかみファンドで積み立て投資を実践してきたとすると、過去21年半の間で平均年6%ちょっとのリターンを得ている。
    これは12年で2倍。複利効果を考慮すると、24年で4倍、36年で8倍というペースでFI達成に向けた歩みを進めてもらっている。

    この21年半の間には日本のバブル最終処理やリーマン・ショックという2度の暴落相場も経験している。
    そういった難局をも乗り越えたうえでの年6%ちょっとという実績なのだ。

    2021年3月21日『日経電子版|「ゴキゲン長期投資」のススメ さわかみ投信会長』
    <引用終>

    2度の暴落相場を経て「年平均6%」のリターンを得たと言いますが、
    単純に20年以上前から存在する信託報酬が割高なインデックスファンド(日経平均連動型)を使っていても、同等以上のリターンは得る事が出来ています。

    <積立シミュレーション結果>
    ・1999年11月~2021年03月の毎月10日に1万円を積立(計257回)
     ※ 1999年11月にさわかみ投信は定期定額購入サービスを開始
     ※ 評価額は2021年3月19日(金)時点
     ※ ひろぎん証券の「バックテスト」機能を使用

    さわかみファンド
    ・積立金 257万円 → 評価額 566万6911円(+120.50%)

    インデックスファンド225(三菱UFJ) ≒ 配当込み日経平均 ー 信託報酬等
    ・積立金 257万円 → 評価額 661万1145円(+157.24%)

    超過リターン
    ・▲94万4234円(▲36.74%)


    また、さわかみで21年間積立投資(年平均6%)をしていても、積立金が「12年で2倍」になるようなペースではありません。
    ちなみに、実際の過去12年間の積立実績は「元本割れ」というものです。

    さわかみファンド
     積立金 144万円 → 評価額 125万5114円(▲12.84%)
     ・1999年11月~2011年11月の毎月10日に1万円を積立(計144回)
     ・評価額は2011年11月09日(水)時点

    さわかみファンドの軌跡は、澤上会長が仰る「これは12年で2倍。複利効果を考慮すると、24年で4倍、36年で8倍というペース」から受ける印象とは随分と異なると思います。

  • >>No. 214

    澤上会長の誤解を招きやすい表現というのは各所で見られます。

    例えば、会長のブログにはこんな記述があります。
    <引用始>
    かれこれ18年と3か月に及ぶ実績で、さわかみファンドが示してきたように、本格的な長期投資というものは実にすばらしい。

    なによりも、設定来で年率5.5%の成績は抜群である。 預貯金の0.01%などとは比較にならないし、他のほとんどの利殖商品をも凌駕している。

    2017年11月30日『本格的な長期投資に乗っかっておこう』より
    <引用終>

    「抜群」、「他のほとんどを凌駕」とは言いますが、この当時、割高なインデックスファンド(日経平均連動型)での長期積立投資の結果と同程度の運用実績しか残せていません。


    また、こんな記述もあります。
    <引用始>
    そう考えてくると、さわかみファンドは20年近い積立て投資で、年5.3%にまわっているという事実には、説得力がある。

    預貯金が年0.1%にもまわらないのとは、もう比べものにならないほど、立派な財産づくり数字である。

    株式保有で得られる平均的な配当利回りの年2.6%に対しても、2倍の差をつけている。

    2019年8月19日『20周年』より
    <引用終>

    「2倍の差」を付けたと言いますが、これは
     「さわかみの分配金利回りはゼロであるから投資価値はない。預貯金にも劣る」
    というようなもので「基準価額の変動」を無視した意味のない評価です。

    意味がありそうで意味のない数字を比較して、さわかみの長期積立投資の結果は凄いと評価されています。


    ファンドを実態以上に良いものだとミスリードするような「表現」が多用されているように感じます。

  • <引用始>
    さわかみファンドで積み立て投資を実践してきたとすると、過去21年半の間で平均年6%ちょっとのリターンを得ている。
    これは12年で2倍。複利効果を考慮すると、24年で4倍、36年で8倍というペースでFI達成に向けた歩みを進めてもらっている。

    2021年3月21日『日経電子版|「ゴキゲン長期投資」のススメ さわかみ投信会長』より
    <引用終>

    さわかみファンドで長期積立投資を行った場合、最初の12年間は「12年で2倍」どころか「元本割れ」でしかなく、
    澤上会長がバブル絶頂と指摘する現時点(21年目)にあってようやく「2.2倍」程度を達成したに過ぎません(インデックス投資でも到達可能な水準)。

    ここから今後3年弱で2倍になり「24年で4倍」になるなど「年6%の運用」で達成できるはずもありません。
    それが、さわかみファンドの長期積立投資の実績です。

    さわかみ投信がいう
    「24年で4倍、36年で8倍というペースでFI達成に向けた歩みを進めてもらっている」
    という表現は甚だ不適切ではないでしょうか。


    投資信託という「商品」の怖さは、油断して説明を聞いていると、いつの間にかミスリードされてしまっている事態になりかねない点でしょうか。
    騙されたと思っても、投資は自己責任という言葉で片づけられてしまいます。

    企業経営者が株主(長期投資家)にこんな説明を行ったら
     「日本株全体の上昇に連動して、ここの株価もそれなりに上がっているから問題ない」
    とは言わないと思うのですが。。。

  • さわかみ投信では「強気な表現」もよく見かけます。

    <引用始>
    ■ シリーズ高橋のつぶやき③ 【直販部/高橋】
    我々は、諭吉を見ると、つい笑みを浮かべてしまう。預金残高を見ては悦に入る。
    だが、それは本当に正しい反応だろうか?
    今も、我々の知らない間に諭吉は刷られ続けている。(ほとんど電子上ではあろうが)数が多くなったものの価値が下がるのは、経済の道理。
    対して、未来に必要とされる企業に投資しているさわかみファンドの価値は勝手に高まっていく他ない。

    2021.2.26『さわかみファンド 月次レポート』
    <引用終>


    > さわかみファンドの価値は勝手に高まっていく他ない。

    こう言われたら(さわかみの価値は必ず上昇する)、いくら脚注に小さく投資リスクについての記述があっても、
    将来のことが既に確定していると誤った判断をしかねません。

  • 日本AIの信託報酬1.32%は、モーニングスター調べによればカテゴリー平均(1.92%)よりも割安な水準に設定されている。
    そのうえ、ファンド開発を担当するのは、国内の資産運用ビジネスにおける人工知能研究のパイオニアとして実務・学術両面での先進的発展をリードしているとされるあの三菱UFJトラスト投資工学研究所である。
    信託報酬の高い安い以前に、このような高度な資産運用システムを利用出来る機会はそう与えてもらえるものではない。

  • さわかみファンドは「中央銀行が生み出したバブル的株高」とは一線を画す運用を行っているとは言うものの、実態はTOPIX連動型のインデックスファンドとほとんど変わらない。
    それにコロナショック以前から「暴落に備えよ、その後に絶好のチャンスがある」と言いながらコロナショック時やその後のパフォーマンスもTOPIXと大差ない。

    この結果をみて何に期待しろと言うのかと思わずにはいられない。
    大言壮語が過ぎるのではないか。

  • 日本AIはAI技術の進歩等に伴い20年2~4月に大規模なモデル改良が実施され、その後は「絶対収益追求型」として評価出来るだけの運用成績を残している。

    最近作成された資料によると、実は日本AIが採用する「AI等活用型資産運用システム(ロング・ショート型)」は純粋なオリジナルではなく、元はマグネマックス社代表の監修指導の下で開発されたものがベースになっていたようだ。
    さて、マグネマックス社といえばPayPay投信AIプラス(旧:Yjamプラス!)というAIファンドの開発で知られるが、インデックス対比のパフォーマンスの悪さを見てもらえれば私が言いたいことは既に伝わったと思う。

    結果が出せなかった旧式モデル時代の成績を不安視する声もあろうが、現在はさらなるデータ環境の向上や国内の有能な研究者を指導教授に迎えるなど日本AIの開発環境は格段に良くなったと言う。
    そしてモデル改良については三菱UFJが擁する「日本一のクオンツチーム」と評される天才頭脳集団自らが日々直接取り組み今や着実に成果を出している。
    近日中にさらなる改良も予定されており、今後のパフォーマンスには十分な期待が持てると言っていいだろう。

本文はここまでです このページの先頭へ