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PayPay投信AIプラス【9731116C】の掲示板

Yjamプラス!の掲示板を読むと「AIを使っているなんて嘘だ」というコメントが多く寄せられているようだ。
もちろん最先端技術である人工知能を活用している事自体に嘘はない。
にもかかわらず、なぜそんな印象をYjamプラス!は私たちに与えるのだろうか。

例え話をしてみよう。
「ハイスペックなPCを、昔気質の電卓職人のオッサンに与えたらどうなるのか?」
答えは簡単だ。
「パソコン画面を覗いてみたら、なんと電卓アプリを立ち上げて使うだけだった」
というオチである。
せっかくの革新的な技術も、高度な経験に裏打ちされた使う側のイノベーティブな発想・行動が伴わなければ従来の範疇を超えることは出来ない。
それではただひたすらに無意味なのだ。

日経新聞がYjamプラス!について取材した時の記事を読んでみて欲しい。
<引用始>
★『投資AIと人間(2) 株にも「モテ期」 ヤフーで測る国産AI』
もっとも、Yjamプラス!の運用成績は今のところ芳しくない。マグネマックスが直面する壁は「過学習」という現象だ。
宇野は「株式を動かす出来事は常に新しい。未来は過去の繰り返しではないから単純には予測できない」という。(中略)
過去30年の膨大なデータのうち投資に有用なパターンはどれか。AIによる計算はスーパーコンピューターで丸1日かかることもざら。
岡田は「ビッグデータを野放図に使っても何の成果も得られない。問われるのは株価予測モデルをつくる人間のセンス。手持ちのデータをどう絞り込むかが勝負になる」と気を引き締める。
<引用終>
当事者自らが指摘するようにAIやビッグデータを使いこなすのは容易なことではない。
高度に洗練されたノウハウの欠如、それに裏打ちされたクリエイティブな発想が出来ない事、
Yjamプラス!の不振の原因がここにある。

要するに、AIを使って運用をしているとはいえ、使い古されたクオンツ戦略以上のものは作りだせていないのだ。

ただ、ノウハウの蓄積が乏しく革新的技術を上手く使いこなせないまま停滞をしてしまう事例はYjamプラス!に限ったことではない。
なればこそ、革新性を持った次世代を担う人工知能活用型の資産運用に必要なのは、AI技術を使いこなせる"経験豊かな"汎用型の「人工知能」を開発・導入することなのかもしれない。