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投稿コメント一覧 (60コメント)

  • 鉄道車両の空気ブレーキは「空気圧が減ると」ブレーキが掛かります。
    つまり、デフォルトでブレーキが掛かる状態になっており、空気圧をかけて
    ブレーキを解除し、走行するようになっています。(自転車やバイクの逆のイメージ)
    こうすることで空気圧の系統に異常が生じた場合にブレーキが掛かって停止する方向に
    向かうため、安全性が高い機構となっています。
    事故直前の急ブレーキの連続は、空気圧が不安定になったことによりブレーキの解除が
    十分に行われず、運転者の意図しない形で制動が発生した可能性があります。
    この空気圧系統の不具合から起きた不随意な制動の連続を、速度制御システムの
    誤動作による制動と誤認し、システム側を解除したと仮定すると一応辻褄は合います。
    (台湾のシステムの仕様は分かりませんが、日本の速度照準機能のあるATS-Pには、
    速度超過を検知した場合常用最大ブレーキが掛かり指定の速度まで落とす仕様のものがあり、
    これが連続して起動するとあたかも急ブレーキを連続したような挙動になります。)

  • なお、仮にブレーキ系や制御系に問題があった場合、車両メーカーというよりは
    それらの装置を設計製造した電機メーカーなり機械メーカーなりに焦点が移る可能性があります。
    これらの装置は原則車両メーカーが直接設計製造しておらず、車両メーカーは主に
    納品された装置・部品の組み付けに関して設計製造をしているからです。
    こういった品物は通常特注品になるため、仕様についてある程度関わりを持つことは
    ありますが、装置としての健全性についてはサプライヤに求められるものと思います。
    無論正常でない(仮定)装置や部品を受け入れて組み付け、最終製品として完成させ
    出荷したのは車両メーカーでありますので、その検査体制について責任を負うことは
    必要ですが、この形式については初回納入時に第三者(英保険会社)による安全認証も
    受けており、一応の責任は果たしているように思いますし、初期不良を見逃したにしては
    随分長く正常に稼働してるように思います。何れにしても調査結果待ですが。

  • >>1025
    おっしゃる通り、あの急曲線に路線の最大許容速度近くまで加速して突っ込んだ理由は今の
    材料では説明が付きません。下り勾配でブレーキ全損のようなケースでもないのに延々加速が続く
    機器の不具合は極めて稀(国内では2008年に湘南モノレールで発生したくらい)です。
    事故直前にあったらしい停電のショックで制御系に上記事故と類似した異常が発生した可能性も、
    考えられなくはないですがかなり低いかなと。
    ハード側の理由を除くとやはり人間系のミスを疑わざるを得ないかと思います。速度照査に
    わざと引っ掛け、自動制動を利用して制限速度まで減速し、運転士は加速のみを指令する運転テクニック
    (というか横着)があると聞いたことがありますが、それならそれで自動制動を自分で解除したことを
    直後に忘れるのかという疑問が出ます。あとは単純に曲線の位置を失念していたかですね。通常運転士は
    担当区間の線形を覚えているものと思いますが、続発したトラブルで焦るなどして自車の現在位置や先の
    線形を間違えることはまああり得るのではないかと思います。

  • >>No. 1030

    報道とかでも誤解があるんですが、振り子機構や車体傾斜機構は客室内にかかるGを制御して
    乗り心地を維持するためのものであって、物理的に曲線を通過できる速度を向上させる仕組みでは
    ないんですよね。地面に対して車体をいくら内側に傾けようと、実際に地面=レールと接している台車は
    傾いていない訳ですから、台車より上を傾けても台車を通じてレールに掛かる外向きの力はほぼ変わらず、
    うまくやらないとむしろ重心がぶれて逆に不安定になることすらあります。極端に言えば、乗り心地さえ
    無視すれば中央線の通勤電車E233だってE353と同じ速度で曲線を通過できるはずです。
    曲線通過速度を物理的に上げるには線路自体を内側に傾けてバンクをつけるカントの設置が有効ですが、
    事故現場は駅構内に当たるため、もしかしたら傾きを緩めに設計してあったのかもしれません。
    (傾けすぎると駅停車時のバランスがおかしくなったり、ホームや隣の線路にぶつかるなどの支障が
    出るため)そのため、しっかり傾きをとってある駅間の急曲線なら何とか曲がれたが、駅構内の曲線では
    傾きが足りず横圧に負け脱線ということも考えられます。これも現地の調査を待たないと分かりませんが。

  • いえいえそんな。
    ともかく現時点で考えられることはこれくらいですかね。今後も調査の進展を注視したいと思います。
    現地での運用等色々お話を聞けてよかったです。あっちだと車内の配電盤にGが巣食ってるらしい
    くらいしか知らなかったので。では失礼します。

  • 2010年にはATPの遠隔監視機能を持っていたが、2013年にはプユマが導入され、この機能は追加されなかった。漏れ。

    台湾鉄道電力局の陳瑞坤(Chen Ruicong)局長は、一旦、運転手がATPをオフにすると、交通管制センターは警報を鳴らすだけでなく、オフにされたATPの列車番号も記録したが、プユマの導入は遅いと述べた。当時の特別な設置要請はなかった。

    陳瑞坤(Chen Ruicong)は、遠隔監視システムは毎日2,000件以上のメッセージを送り返したと述べている。派遣センタの人員は、故障により閉鎖されたか、またはガレージに入る際に閉鎖されたために列車を判断できなかった。

    台湾鉄道貿易連合Wenxuanと上級ドライバーのウー・チャンジ氏は、プヨウマは遠隔監視システムを設置しておらず、ドライバーはこのシステムをあらゆるタイプの車両に適用すべきであることを知り、逃してはならないということを知った。
    ーーー
    現地報道では1週間ほど前に「当該車種に遠隔監視システム(おそらくいま話題になっている機器周辺)が
    設置されていなかった」というものがあったようです。(「ATP遠端監控系統 獨漏普悠瑪」で検索すると
    色々出てきます。自動翻訳ではニュアンスが分からず断定はできませんが)
    仮にこの内容(翻訳も含めて)が正しいとすると、「無いものの設計をミスった」ということになってしまうんですが・・・。
    とりあえず株価は下がりそうですが、実情の判明までにはまだ色々とありそう。

  • >>No. 1236

    日本車両はキューバ向け車両を製造していません。

  • ①台鉄は2006年にATPを導入したが故障や誤作動が多発したため、運行継続のためにATPカットが常態化していた。
    ②その結果2007年6月に列車衝突(駅での信号無視冒進)で死亡事故が起こる。
    ③ATP側の問題が解決しないため、ATPを切っても安全に運行できるよう運転司令が管理することにした。
    ④運転指令はATPを切った車に対して確認と指示を行う必要があるため、切った場合運転士に司令への
     報告を義務付けた。
    ⑤報告二重化のため機器側からも自動で通報するシステムを独自に開発し、2010年に保有全車両に追加装備。
    ⑥しかしこの通報システム自体の出来もまた悪く、安全管理の必要のない正常な切断(車庫内移動等)も
     含めて毎日2000件以上の報告が上がるため管理不能となり、早々に活用されなくなっていった。
    ⑦2012年にTEMU2000が製造される。この際設計ミスによる通報システムの不備が発生した。(今回の報道)
    ⑧日車側は当該機能の試験ができないため、結果不具合が残ったまま納品することに。
    ⑨しかし当の台湾鉄道側がこれまでの経緯からこの装置を重要視していなかったため、まさかの受入側も
     このミスをスルー。今に至るまで一切発覚せず。
    ⑩台湾当局も製造側瑕疵の件は認識しているが、引き続き台鉄の管理責任への追及が主となっている。

    台湾側の報道や情報を見る限りこんな感じのようです。⑨は現時点での想像ですが。
    報道によるとTEMU2000全19編成のみ「通報システムがない」ということらしいですが、日に2000件も
    報告があるのにこの車種だけ一切(正しい切断すら)通報が無いことが不自然だと思われなかったのでしょうか。
    というかそもそも③の解決案が通るのがすごい。

    まあどうあれ要求仕様通りの設計を出来なかった事自体は確からしいので、その管理体制等に疑義が生じ、
    企業価値が減じるのは残念だが当然。問題はそれをどれくらいのマイナスと評価するか。

  • ATPのような列車の安全装置は主に2つの機能があります。
    ①信号を守らせる・・・赤信号を無視することによる正面衝突や追突を防止するため
    ②制限速度を守らせる・・・制限速度を守らないことによる脱線や線路の破壊を防止するため

    台鉄では2006年からATPを導入しましたが、故障や誤作動の多発によりATPを切って運転することが
    常態化し、その結果2007年に①の機能を止めたことに起因する衝突死亡事故が発生しました。
    その際台鉄は「ATPの不具合を治す」のではなく「ATPを切っても列車に信号を守らせるため
    ATPを切った列車に対して司令が安全確認と指示を行う」という、言ってみればATP機能の代行を
    人力で行うという対応を取りました。そしてそのために「ATPを切った場合は運転士に報告してもらう
    こと」をルールとして定め、さらに報告を二重化するために「ATPが切られたことを検知して自動で
    司令に報告を上げるシステム(ATP遠隔監視システム)」を独自に開発し、2010年までに保有する
    全編成に装備しました。今回日本車両が配線をミスしたのはこのATP遠隔監視システムの部分です。
    なお、ATP自体を開発したのは加ボンバルディア社、ATP遠隔監視システムを開発したのは台鉄から
    依頼を受けたどこかの電機メーカー(現地報道からは読み取れませんでしたが少なくとも日本車両
    ではありません)です。

  • ではこの装置がミスなく正常に働いていたら事故は防げたのでしょうか。
    その場合、司令が事故列車についてATPが切られたことをより早期に発見し、適切な安全確認と指示を
    して防げたのではと考えてしまいますが、今回のケースではそれは不可能ではないかと思います。

    それは今回の事故原因が、司令の人力でも代行できる「信号無視」ではなく「速度超過」だからです。
    信号なら個数も限られますし、衝突の危険がある列車が付近にいないかを確認して進んでいいかを
    指示することが出来ますが、制限速度を守らせるということは、司令が列車の現在位置を完全に
    把握し、信号よりも遥かに多いカーブのうち、どれを通過しようとしているかを確認し、いちいち
    「次のカーブはXXキロ制限だよ」と指示しなければなりません。
    更に言うと、その時の列車のスピードを正確に把握して「速度オーバーだよ」と注意しなければ
    いけません。そんなことを人力で出来る仕組みは、世界中どこを探してもありません。

  • 付け加えるならば、この「ATP遠隔監視システム」自体が不良品で、正常な切断(車庫内での移動時に
    切る場合等・管理対象外)もATP故障によるやむを得ない切断(管理対象)も一緒くたに1日2000件を
    超える通報を司令に上げてきたため、司令はこの情報をろくに活用することが出来ず、口頭での報告のみに
    頼っていたようで、通報機能の二重化が有名無実化していたとのこと。仮に正常に動作していたとして
    司令がその情報を拾っていたかも疑わしい状況だと言わざるを得ませんし、実際台湾当局の調査はこの
    システムの有効性についてにも及んでいるようです。

    以上のことから、今回の設計ミスによる不具合と事故発生については極めて因果関係が薄いと思われ
    日車としてもこの認識を前提にそう発表しているのだと思います。
    今回評価すべきは
    ①発注者仕様と異なる設計が行われたこと
    ②設計ミスによる不具合が発覚しないまま納品されたこと
    に絞られるのではないでしょうか。特に②については品質管理やテスト体制についての疑義であり
    比重が大きいですが、今回のケースで対象となった装置を取り巻く経緯がかなり特異であることから、
    なぜそうなったのか、同様のミスは発生しうるのかという点についてより詳細な説明を求めたいです。

  • 鉄道車両メーカーの経営の根幹に関わる部位があるなら、やはり台車でしょう。
    ここはまさに命を載せている箇所で、かつ車両メーカーの技術力の看板、開発製造に責任を負う箇所です。
    (例えば今回の事故車両が使用している台車は「ND-742」という形式で、NDとは「日車の台車」ってことです。)
    鉄道車両を輸送機器たらしめているのはこの部分で、上の箱はぶっちゃけ家とかとそう変わりません。
    台車での不具合は致命的。新幹線台車で発生した不具合は記憶に新しいですが、震源地になった川崎重工は
    鉄道車両事業撤退に言及するほどやられています。あの川崎ですらこの有様ですから、日車や近車といった
    規模の会社なら、もしあったらオーバーキルでしょうね。

  • 最新の現地報道を見てみました。(https://tw.news.yahoo.com/

    台湾鉄道側は「ATP遠隔監視装置は重要で、ATPを切った列車の管理に必要なもの」と発言しており
    それに対し調査チームが
    ①製造元が「瑕疵がある」と認めている製品に、受入当時何故合格を与えたのか?
    ②重要な装置がそのまま長期間なんの改善もなく放置されてきたのは何故か?
    ③そもそもその装置自体が使い物になっていないという話もあるが、どうなっているのか?
    といった内容の質問を投げかけているようです。

    ①②についてはまず台鉄の受入検査体制と保守体制について問題がないかを明らかにしたい
    ということでしょう。ここで一定の事実関係が判明してくれば、次に製造者側の負うべき責任に
    ついて話が進むものと見られます。
    ③については台鉄の運行管理体制についての調査なので、「製造瑕疵問題」への影響はなさそう。
    しかし事故原因に関する重要な因子であるので今後の進展が注目されます。

    今回の件については台湾側も日本での報道を引用する形で紹介しており、それ以上の内容は
    報道されていません。現時点では事故の「間接的な原因」と表現する記事が一部にある他は、
    事実関係を伝えるに留まり、日車の責任についての具体的な言及は見られないようです。

  • 先週からユナイテッドヘルスが足引っ張ってる

  • ボーイングにて上げ下げ殴り合い継続も
    やや拮抗して下げ止まった感

  • 構成率1位2位が下落率トップ2ならそら下がるわ
    と思ったけどその割には下がってないようにも見えなくはない

  • なんか妙な角度で上がり始めたぞ・・・

  • ダウが2週間前の水準に戻ったとはいえ為替まで戻ったわけじゃないから
    日経への影響ははいくらか小さくはなるんじゃない

  • ボーイングは多少切り返したけどユナイテッドヘルスどうにもならんなぁ
    医療保険法案そんなに効いてんのか

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