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日本車輌製造(株)【7102】の掲示板 2018/10/23〜2021/08/25

ATPのような列車の安全装置は主に2つの機能があります。
①信号を守らせる・・・赤信号を無視することによる正面衝突や追突を防止するため
②制限速度を守らせる・・・制限速度を守らないことによる脱線や線路の破壊を防止するため

台鉄では2006年からATPを導入しましたが、故障や誤作動の多発によりATPを切って運転することが
常態化し、その結果2007年に①の機能を止めたことに起因する衝突死亡事故が発生しました。
その際台鉄は「ATPの不具合を治す」のではなく「ATPを切っても列車に信号を守らせるため
ATPを切った列車に対して司令が安全確認と指示を行う」という、言ってみればATP機能の代行を
人力で行うという対応を取りました。そしてそのために「ATPを切った場合は運転士に報告してもらう
こと」をルールとして定め、さらに報告を二重化するために「ATPが切られたことを検知して自動で
司令に報告を上げるシステム(ATP遠隔監視システム)」を独自に開発し、2010年までに保有する
全編成に装備しました。今回日本車両が配線をミスしたのはこのATP遠隔監視システムの部分です。
なお、ATP自体を開発したのは加ボンバルディア社、ATP遠隔監視システムを開発したのは台鉄から
依頼を受けたどこかの電機メーカー(現地報道からは読み取れませんでしたが少なくとも日本車両
ではありません)です。