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NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETN【2039】の掲示板 2016/02/10〜2018/09/18

>>501

ブルームバーグ「20年間の職責全う、OPECサウジの原油最高責任者へ惜別」その1

501の「更迭」は言い過ぎでした。
むしろご勇退ですね。

ブルームバーグは「After 20 Years, OPEC Says Farewell to Saudi Arabia's Oil Supremo」(20年間の職責全う、OPECサウジの原油最高責任者へ惜別)との記事。

長いですが、以下訳:

2014年にOPEC価格政策変更を演出し、エネルギー市場や参加企業、並びメキシコからナイジェリアに至る産油国経済を揺るがした張本人アリ・アル・ナイミ石油相がその地位から去る。
穏健なベドウィン族出身のナイミ氏は80歳。石油相を21年勤め、荒っぽい値動きや地域紛争、技術進歩、気候変化と言った政策上の懸念事項をこなしながら世界最大の原油輸出国の舵取りをしてきた。

「70年間業界に身を置いてきたが、その間に原油価格は2ドル/バレルから147ドルの間を乱高下してきた」とマイミ氏は今年2月にヒューストンで行われた会合「who’s who of the American oil industry」で述べた。
「供給過剰も不足も見てきたし、いい時も悪いときもあった。」と語った。

数少ない言葉を口にするだけで市場を動かせたナイミ氏の引退は、サウジの若き副皇太子ムハンマド・ビン・サルマーンの原油政策展開の序章として見られている。
形の上では、サウジ国営産油企業サウジ・アラビアン・オイル社会長のハリド・アル・ファリ氏がナイミ氏の後を継ぐがアル・ファリ氏は国王やムハンマド副皇太子に近いとされる。

ニューヨークのコロンビア大学でグローバル・エネルギー政策・センターでディレクターを務め以前はホワイトハウスで石油問題担当官だったジェイソン・ボードフ氏は「ハリド氏は副皇太子の側で働き、現在のサウジアラビアの原油政策の中枢に関与してきた」と言う。
アル・ファリ氏の就任でサウジ原油政策が変わることはないとみられる、
強いて注目すべき点を言えば、ムハンマド副皇太子がサウジのマーケットシェア防衛戦略を堅持すると繰り返し述べていること、他の主要産油国の参加無くして過剰原油解消目的の増産停止には賛同しないこと、くらいだ。

  • >>508

    サウジアラビア新石油相は石油相交代で政策スタンスに変更ない旨8日付でロイターに語ったとされるが、7日付のCNBC記事ではナイミ石油相勇退はネガティブに市場から受け止められている模様。

    ナイミ氏の過去の原油価格安定化の実績や政経分離原則維持の姿勢が評価される一方、アル・ファリ新石油相は有能な官僚として評価されるに留まり、ナイミ氏ほど自由な権限も認められていないとされる。
    むしろ本来の主役ともいえるビン・サルマン副皇太子(30歳)は「変人」とか「破壊者」と言ったネガティブな評価も見受けられる。

    また、ナイミ氏勇退でサウジアラビアによる市場統率力は下がり、市場そのもののエネルギーで価格動向が強まるともされ、その結果ボラティリティが高まり、原油価格の上下振幅も大きくなるだろうともされる。
    4月のロシア・OPEC加盟国での増産停止会議が失敗に終わったのも、ナイミ氏の権限が損なわれたことが一因にあるとまで言われている。
    それほどまでの力量をビン・サルマン副皇太子が持ち得るのか?

    ビン・サルマン副皇太子はサウジアラビア防衛相を務め、原油歳入依存体質脱却を目指した国家計画を作成したが、他方でイランの市場復帰に反対し、OPEC加盟複数国による価格引き上げ策に見下すような反応を示すなどの問題児的側面が指摘されている。
    斯様なサルマン副皇太子へ実権が移ることで、原油価格の趨勢が見えにくくなったとの声もある。