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NY市場サマリー(3日) ドル/円3週間ぶり安値、株価急伸 利回り低下
2024年5月4日午前 6:38 GMT+93時間前更新

<為替> ドル/円が3週間ぶりの安値を付けた。4月の米雇用統計で雇用者数の増加が予想を下回り平均賃金の伸びも鈍化したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が年内に2回の利下げを実施するとの見方が強まった。
米労働省が3日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比17万5000人増と、3月から予想以上に伸びが鈍化した。時間当たり平均賃金は前年比3.9%上昇で、3月(4.1%上昇)から鈍化し、2021年6月以来初めて4%を下抜けた。
失業率は3.8%から3.9%にわずかに上昇。ただ4%を27カ月連続で下回った。
フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、FRBが年内に2回の利下げを行うとの見方が強まった。年内の利下げ幅予想は47ベーシスポイント(bp)と雇用統計発表前の42bpから上昇した。
ドル指数は0.27%安の105.03。一時104.52と4月10日以来の安値を付けた。ユーロ/ドルは0.39%高の1.0766ドル。
ドル/円は0.48%安の152.9円。一時151.86円と4月10日以来の安値を付けた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは5.3%上昇の6万1828ドル。

<債券> 国債利回りが低下した。4月米雇用統計を受け、連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げに踏み切るとの見方が強まった。
指標となる10年債利回りは一時、2週間ぶりの低水準となる4.453%まで低下した。終盤は6.9ベーシスポイント(bp)低下の4.501%となった。週間では16.7bp低下した。
2年債利回りは一時4.716%と3週間ぶりの低水準を付けた。終盤は6.7bp低下の4.809%だった。週間の低下幅は19bpとなった。
LSEGによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、年内に25bpの利下げが1回から2回行われると予想されている。また、9月か11月の利下げ開始の可能性が高いとみられている。ここ数週間、インフレ率の高止まりを理由に利下げは1回だけになるとの見方が優勢だった。
5年債利回りは3週間ぶりの低水準となる4.41%まで低下した。終盤では7.8bp低下の4.488%となった。
30年債利回りは4.633%と1週間以上ぶりの低水準を付けた。終盤は5.2bp低下の4.665%だった。
2年債と10年債の利回り格差は雇用統計発表直後に一時マイナス26.5bpに縮小した。終盤はマイナス31.5bpだった。

<株式> 急上昇して取引を終えた。4月米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が強まった。
主要3株価指数全てが上昇。過去最大規模の自社株買いを発表したアップルの株価上昇が支援となり、ハイテク株比率の高いナスダック総合が2%高となった。
週間では3指数とも2週連続高となる勢い。
第1・四半期決算発表シーズンは終盤に差し掛かり、3日午前の時点でS&P総合500種構成銘柄のうち397社が決算を発表。LSEGによると、そのうち77%が市場予想を上回る決算を発表した。
S&P主要11セクターのうち、エネルギーを除く全セクターが上昇。情報技術が3.0%高と上昇率トップになった。

<金先物> 市場予想を下回った米雇用統計を受けていったん上昇したものの、その後は利益確定の売りが台頭し、続落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比1.00ドル(0.04%)安の1オンス=2308.60ドル。週間では1.64%安だった。
外国為替市場でドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される金の割安感が意識されたことも、支援要因となった。ただ上値では利益確定の売りが出て、終盤にかけてマイナス圏に沈んだ。

<米原油先物> 予想を下回る米経済指標や需要懸念を背景に売られ、5日続落した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比0.84ドル(1.06%)安の1バレル=78.11ドル。週間では5.74ドル(6.85%)安となった。7月物は0.72ドル安の77.76ドル。
労働市場の過熱感緩和を示唆する内容を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利下げに動くとの観測が台頭した。一方で、景気鈍化に伴うエネルギーの需要懸念が浮上し、原油売りが活発化。さらに、米サプライ管理協会(ISM)が公表した4月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)が49.4と予想から下振れし、サービス業の景況拡大と縮小の分岐点である50を2022年12月以来初めて下回ったため、相場は深押しされた。