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中国製造業PMI、4月は予想外に低下 50は上回る

[北京 30日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、拡大・縮小の分かれ目となる50を2カ月連続で上回ったものの、拡大のペースは前月から鈍化し、市場予想を下回った。

当局が一連の景気刺激策を講じる中でも経済がなお勢いを欠いている状況を示唆した。

財新/マークイットがこの日発表した4月の中国製造業PMIも、予想に反して減速を示す結果となった。

統計局の製造業PMIは50.1と、3月の50.5から低下。アナリストは3月から横ばいの50.5と予想していた。

キャピタル・エコノミクスの中国担当シニアエコノミスト、ジュリアン・エバンズプリチャード氏は「今のところ統計局のPMIは第2・四半期が比較的弱いスタートを切ったことを示しており、目先の経済活動に一定の下振れリスクが依然としてあるとのわれわれの見方を裏付けるものだ」と指摘した。

統計発表を受け、アジア株は大半が下落し、人民元や豪ドルも軟化した。

統計局の製造業PMIは成長面で失望を誘ったものの、一方で業況の著しい悪化は示さなかった。生産の伸びは鈍化したが、一定のペースを維持した。新規受注の減速も小幅にとどまった。

建設活動の動向を示す指数は3月の61.7から60.1に低下した。依然として堅調な水準だが、政府によるインフラ部門の支援が勢いを失いつつある可能性を示唆した。

輸出に関しては前向きな兆候も見られた。輸出受注は引き続き縮小したが、米中通商合意への期待が高まる中、8カ月ぶりの水準に改善した。

アナリストは、これまでの景気刺激策の効果が浸透しつつある兆しも出ていると指摘した。統計局のPMIでは中小の製造業者が国有企業を中心とする大手より厳しい状況に置かれていることが示されたが、小規模業者の活動が6カ月ぶりの水準に改善したことも明らかになり、民間企業への支援の取り組みが奏功し始めている可能性を示唆した。