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安田倉庫(株)【9324】の掲示板 2015/04/29〜2020/02/26



市場ではリスクパリティーによる株売りが膨らむ可能性を懸念する声が多い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の古川真チーフ・ポートフォリオストラテジストは「昨年後半から2月中旬まで続いた先進国株高を演出したのは、リスクパリティーなどだ」と指摘したうえで、「過去の動きを分析すると、先進国株が週間で5%下げれば彼らはリスクが増したと判断して週明けにも株売り・債券買いのリバランスを進めるだろう」と話す。

先進国株の値動きを示すMSCIワールド(ドル建て)は25日に2269.42と、前週末比で5.6%安い。残り3営業日で持ち直さなければ、リスクパリティーによる資産の保有比率の見直しが日本株を含めた世界の株式相場を下押しする公算が大きい。三菱モルガンの古川氏は「先進国株は今後1カ月間で10%程度は下落するリスクがある」と語る。

米株式相場が連日で急落したのは「金融緩和の継続を理由に景気敏感株やハイテク株を買い増してきた『ロングショート』や『グローバルマクロ』などのヘッジファンドが一斉に売りに動いたため」(野村証券の高田将成クロス・アセットストラテジスト)との解説がある。高田氏は株価の本格回復の条件として「世界各国が金融緩和や財政出動を講じて、世界景気が後退局面入りするとの懸念を払拭する必要がある」とみる。

ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を重視するプレーヤーによる積極的な買いが見込めないなかで、リスクパリティーの売りも重なるとすれば株式相場の需給悪化は避けられないだろう。

〔日経QUICKニュース(NQN) 田中俊行〕