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米小売売上高、4月は横ばい 消費の減速傾向強まる

米商務省が15日発表した4月の米小売売上高(速報値、季節調整済み)は、前月比横ばいの7051億8000万ドル(約109兆円)だった。市場予想の0.4%増は下回った。主要な小売り・外食企業の業績も鈍化が目立ち始めており、異例の好調を保っていた個人消費の減速傾向が強まっている。

同時に発表した3月の確報値は0.6%増となり、速報値の0.7%増から下方修正した。4月の前年同月比は3.0%増だった。

業種別にみると、減速傾向が強かったのがインターネット通販など無店舗小売り(前月比1.2%減)、スポーツ・趣味用品(0.9%減)だった。家具(0.5%減)や雑貨(0.4%減)などもマイナス圏だ。外食は0.2%の微増だったが、1%前後の伸び幅を示していた2023年半ばと比べると鈍化傾向が鮮明だ。

同日発表の米消費者物価指数(CPI)は3.4%増と伸びが鈍化したものの、インフレ圧力は根強い。消費者が節約志向を強めるなかで、外食や家具、雑貨類などの不要不急の品目への支出が減速している。

  • >>6724

    一方で、増加した項目では支出を減らせない生活必需品が目立った。最も増えたのはガソリンスタンドで前月比3.1%増だった。中東情勢の緊迫化などをうけて4月の全国のガソリン平均価格が3.73ドルと、前月比5%上昇したことが主因だ。衣料品(1.6%増)、食料品(0.8%増)なども増加した。

    米デロイトの4月の調査によると、米消費者が今後1カ月間で予想する支出額は必需品で横ばい(21年9〜11月比)だったのに対し、非必需品(裁量消費財)は29%減だった。24年の年初以降、抑制傾向が強まっており、小売企業からは雑貨類など一部の商品で値下げが広がっているとの指摘もある。

    企業業績にも影響が出ている。外食企業の1〜3月期決算では、スターバックスが13期ぶり、「ケンタッキー・フライド・チキン」を手掛けるヤム・ブランズが15期ぶりの減収となった。大幅な割引で客足を引き留めようとする価格競争も激化している。

    米銀バンク・オブ・アメリカは支出抑制が強まっている要因として、「低所得者層では債務の支払いが支出の抑制につながっているほか、自動車保険などの保険料の上昇が強い逆風になっている」と分析している。