エムスリー(株)【2413】の掲示板 2021/11/05〜2021/11/12

エムスリー、3回目接種の自治体業務を代行
日本経済新聞　朝刊 ビジネス1 (14ページ)
2021/11/10 2:00

自治体のワクチン接種は職員の長時間労働が課題だった（6月、福岡市）

　医療情報サイト運営のエムスリーは年内に開始予定の新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に向け、自治体の集団接種業務を代行するサービスを始める。接種会場を運営する自治体は負担が大きく、職員の長時間労働が課題だった。エムスリーは職域接種の会場を運営したノウハウを生かし、スムーズな追加接種の実施につなげる。
　厚生労働省は2回接種を終えたすべての人を対象に追加接種を実施する方針を掲げた。まず12月に医療従事者から始め、その後高齢者や一般の人を対象に広げる。エムスリーは追加接種の準備を進める自治体に代行サービスの利用を呼び掛け、現在は約20の自治体が導入を検討している。

　集団接種は会場の設営や医療従事者の確保と労務管理、ワクチンや注射器などの物資の搬入などの業務が発生する。なかでも医療従事者とは日ごとに雇用契約を結ぶケースが多く、手続きが煩雑だった。エムスリーは職域接種の会場運営やワクチンを打つ医師の紹介の実績がある。

　エムスリーは自社サイトを通じ全国の医師の9割超に当たる約30万人と関係を持つのが強み。これまで自治体や企業に対してワクチンを接種する医師を延べ3万人紹介してきた。21年4～9月期の医師や薬剤師の求人求職支援事業の営業利益は34億円と前年同期と比べて22%増えた。