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NYダウ【^DJI】の掲示板 2022/11/05〜2022/11/06

週末4日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが減速するとの観測が強まり、5営業日ぶりに反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比401.97ドル高の3万2403.22ドルで終了した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は132.31ポイント高の1万0475.25で終わった。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億4241万株増の11億5313万株。
米労働省が朝方発表した10月の雇用統計は、非農業部門の就業者数が26万1000人増加となり、市場予想を上回った。平均時給も上昇した。労働市場が堅調に推移し、物価上昇圧力が続いていることを示した。ただ、失業率が3.7%と小幅ながら上昇し、「『過熱している』労働市場の正常化への初期の良い兆候」(米銀エコノミスト)がみられ、利上げペースが減速するとの観測が強まった。
FRB高官からも、利上げペース減速を支持する発言が相次いだことも安心感につながった。ボストン連邦準備銀行のコリンズ総裁は講演後の質疑応答で、利上げ減速にも「大いに納得がいく」と発言。利上げ幅は「さまざまな選択肢」を持つことが重要だと指摘した。リッチモンド連銀のバーキン総裁も、米メディアに対し、利上げについて「ブレーキに足を置いていると、はっきり言うことができる」と述べた。
ダウ平均は上昇して取引が始まり、上げ幅は一時600ドルを超えた。ただ、利上げは継続するのに加え、金融引き締めが長期化するとの懸念も強く、マイナスに転じる時間帯もあり、不安定な値動きとなった。米長期金利の上昇を受け、ハイテク株の一角が売られ、相場の重荷となった。セールスフォースは4.5%安、アップルが0.2%安だった。
中国で新型コロナウイルス対策が緩和されるとの観測が広がり、中国の影響が大きい銘柄は大きく上昇し、ナイキは5.9%高、キャタピラーも3.9%高だった。米国に上場する中国企業株も買われた。
そのほか個別銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが3.7%高、マイクロソフトが3.3%高、ボーイングが2.1%高、アメリカン・エキスプレスが3.9%高だった。金利上昇を受け、金融株も上昇し、JPモルガン・チェースが2.7%高、ゴールドマン・サックスが2.6%高だった