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日経平均株価【998407】の掲示板 2016/09/23

「宗派、国籍にとらわれず幅広い信徒が集まる“みんなのお寺”を標榜し、4年前に檀家制度を廃止、ゆうパックによる送骨サービスも承っています」

 そう語るのは、日本一の“暑さ”を競う埼玉県熊谷市で、400年もの歴史を持つ仏教寺院曹洞宗「見性院」の23代目住職、橋本英樹さん(51)。敷地内には、《居士・大姉 導師1人30万円》と「お布施一覧」の看板が張り出されている。このお布施の“定額化”も橋本さんのアイデアだ。

「“お気持ち”を金額に表したのですから、ほかの寺からの反発はあります。日々、仏教界のタブーを犯しているので、怪文書まで出回る始末です。革新的なことをすれば、必ず軋轢は生まれます。でもその変化を恐れていたら、近い将来、日本のお寺は必ず立ち行かなくなる。それほど、追い詰められているんです」

 お寺は全国に約7万6,000箇寺あり、約5万店のコンビニ店の数よりも多い。

「葬式の相場はあってないようなもの。同じ葬式が150万円になったり200万円になったりします。見積りで『200万円です』と言っておきながら、請求段階で10万、20万と上乗せしてくるケースも多い。しかも、もっともらしく端数入りの数字が並んでいたりします」

 10年ほど前、ある葬儀に派遣されたときに、80万円のお布施をもらったが、仲介僧侶や葬儀業者にマージンが渡り、橋本さんの手元に残ったのは25万円だったという。

「違和感があったんです。ご遺族の気持ちを無視しているといいますか、知らないところで“勝手に分ける”その感覚に」

「経営が厳しくなったとはいえ、いまだに儲け重視の僧侶がいることは確か。そういった僧侶が集まれば駐車場はモーターショーのようになり、話題といったらゴルフのことばかり」

 高級時計は当たり前。クルーザーまで所有する強者もいるという。

「寺格(寺の格)が高いと、戒名1つで200万円、葬儀で1,000万円くらいはザラ。本来“浄財”というきれいなお金であることを忘れ、高級外車を経費計上する僧侶もいます。先日もウチに相談に来た方に聞いたのですが、ある寺で『お金がないので葬式はやれません。納骨のときのお経だけお願いしたい』と言ったら、僧侶が『ふざけんな、お前!』と品位に欠ける言葉で責め始めたと聞きました」 こういう悪徳僧侶が“寺離れ”の1つの原因かもしれない。