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日経平均株価【998407】の掲示板 2024/04/10

米英豪が締結したAUKUSは「原潜調達分野における協力=Pillar-I」と「先端技術分野における協力=Pillar-II」に分かれ、前者には豪原潜取得支援や原潜建造・保守に関わるサプライチェーンを米英豪間で構築することが、後者には極超音速ミサイル技術、極超音速ミサイルに対する防衛技術、サイバー技術、AI技術、量子技術の開発が含まれ、Pillar-IとPillar-IIに共通するのは「機密性が高い技術や情報の共有」で、各要素に関する作業部会の立ち上げや開発に関する協力などが話し合われている。

米国はPillar-IIへの日本招待に前向きだが、英豪は「機密性の高い情報共有の複雑化」「日本のセキュリティシステム欠如」「Pillar-I協議への集中」という理由で日本招待に反対したものの、Financial Timesは7日「最終的に妥協してPillar-II拡大協議を開始すると8日に発表予定だ。これによってバイデン政権は日米首脳会談後の共同声明に『日本のAUKUS参加に関する可能性』を盛り込むことが出来るようになった」と報じていたが、3ヶ国は報道通りの共同声明を発表した。

米国のキャンベル国務省副長官は「米国も日本に(セキュリティシステムについて)措置を講じるよう促し、日本は一部の関連措置を講じたが、まだまだやるべきことが沢山ある」と述べていたが、この共同声明には日本への懸念(機密データや情報を適切に保護する能力を考慮する)が含まれており、Financial Timesは「米英豪は日本をAUKUSに招待しなかった。この声明は日本が一定の基準を満たせば将来的な協力を否定しないと示唆している」と報じ、Pillar-II分野の協力実現は日本が機密データや情報を適切に保護する能力を改善できるかどうかにかかっている。