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(株)ジャパンディスプレイ【6740】の掲示板 2023/09/11〜2023/09/25

日経
JDI、有機ELの中型パネル参入 25年めどに量産
ジャパンディスプレイ(JDI)はタブレットやパソコンに搭載する14インチの有機ELパネルに参入する。これまでスマートウオッチ向けの1.4インチにとどまっていたが、中型でも画面の明るさが均一になるようにした。2025年をめどに量産を始め、米国・アジアのIT(情報技術)企業や情報端末メーカーから受注獲得を目指す。

8月下旬に中国・上海で開かれた展示会で、独自開発した有機ELパネル「eLEAP(イーリープ)」を顧客向けに公開した。パネルを大きくすると画面の明るさにムラが出やすかったが、画質を安定制御できるよう技術改良した。従来品と比べて輝度が2倍高く、寿命も3倍長い。

従来より発光材料を基板に付着させる製造工程を簡略化でき、廃棄する材料も少ないため、低コストで生産できる。タブレットとパソコン両方の使い方ができる「2in1」の情報端末や、車載システムのパネル向けに提案する。

JDIはソニーと東芝、日立製作所の中小型液晶ディスプレー事業を統合して12年に発足した。米アップルのiPhone向けに液晶パネルを供給したが、同社が採用パネルを液晶から有機ELに変更したのを機に業績が悪化した。JDIは有機ELも手がけていたものの、スマートウオッチ向けより大きいサイズは量産できていなかった。新技術を使った10インチ以上の中型パネルの量産体制を早期に整え、収益の新たな柱に育てる。

今回開発した14インチパネルは、茂原工場(千葉県茂原市)か提携先の中国企業のいずれかで量産する。eLEAP技術はJDIが22年に開発した。24年度から茂原工場で1.4インチのeLEAPパネルをスマートウオッチ向けに量産する。中国のパネル大手、恵科電子(HKC)にも技術供与しており、中国で25年をめどに共同でパネルを量産する協議を進めている。

JDIは中国のテレビ大手、TCL科技集団傘下の液晶メーカー、華星光電(CSOT)と知的財産を相互に使うクロスライセンス契約を結んでいる。