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東急不動産ホールディングス(株)【3289】の掲示板 〜2015/04/28

東急不、商業施設4割増へ お台場の物件、100億円で取得
18年度までに40カ所、沿線から都心に

 東急不動産は大都市で商業施設の運営を拡大する。東京・お台場の「デックス東京ビーチ」の経営権を取得。取得額は100億円程度とみられる。充実した娯楽のテナントの管理手法などを習得、2018年度までに運営施設数を約40と現在より4割増やす。都市部への人口回帰に伴い、商業施設の開発が相次ぐ。東急不は沿線から都心へ展開し、最大手の三井不動産などを追撃する。

東急不動産はデックス東京ビーチを取得、娯楽施設運営のノウハウを蓄積する
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東急不動産はデックス東京ビーチを取得、娯楽施設運営のノウハウを蓄積する

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 デックス東京ビーチには、屋内型テーマパーク「東京ジョイポリス」や有名人のろう人形を展示する「マダム・タッソー東京」など、娯楽やサービスのテナントが多い。

 建物は地上7階建てで、店舗面積は3万1683平方メートル。住友商事や大成建設など7社が保有していた。このほど信託銀行に売却し、建物の賃料収入を得られる権利を証券化した信託受益権を東急不が取得した。土地は東京都が引き続き保有する。12年度の総売上高は約100億円だったもようだ。

 施設運営は従来通り住商子会社に委託する。東急不は社内に専門チームを設け、娯楽テナントの誘致や管理などで連携する。既存の商業施設は衣料や雑貨のテナントが中心。ノウハウを蓄積した後、娯楽テナントの導入を進めたい考え。

 東急不は渋谷駅を中心に東急線沿線で商業施設を運営してきたが、今後は大都市の中心部への展開を加速する。15年には大阪市の日本生命球場跡地、銀座東芝ビル跡地(東京・中央)の再開発などを計画している。新施設の開発や取得などに備え、1日付で不動産管理の東急コミュニティーなどと経営統合し、持ち株会社の東急不動産ホールディングス(HD)を発足させた。財務体質を改善、自己資本比率は約16%から20%強になった。

 東急不は30弱の商業施設を展開する。三井不動産は約70、三菱地所は約40施設を運営しているが、今後も大都市での商業施設開発に力を入れる。

 大手はオフィスやマンションとの一体開発が多い。商業施設は多様なテナントが入居するため、オフィスビルよりも空室率が低くなる傾向があり、収益が安定しやすい。

 商業施設の新規開業はここ最近、増加傾向にある。日本ショッピングセンター協会によると、12年末の全国の商業施設の総売り場面積は08年末比10.2%増えた。首都圏1都3県と関西3府県に限れば13.4%増だ。