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(野村 ブル・ベアS8)米国国債4倍ベア8【01314203】の掲示板 〜2021/12/09

米経済の強さ、マネー呼び込む NYダウ最高値
日経 北米 2021年10月23日 13:35
【ニューヨーク=斉藤雄太】世界の株式市場で米国株の強さが目立っている。米企業の予想を上回る好決算が相次ぎ、資源高や供給制約などの逆風下でも米経済は相対的に強いとみた投資家の資金が集まっている。世界的なカネ余りのなか、債券利回りの低さから消去法的に米国株が買われている面もある。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和が修正局面に入り、米国へのマネー流入も転機を迎える可能性がある。

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米経済や株式相場の先行きには慎重な見方もある。「米金利がインフレ懸念で上がり始めたのに、株価はそれを半ば無視する形で上がっている」。あるヘッジファンドの運用者は、米金利の一段高を見据えて米株への投資を控えていると打ち明ける。

インフレが長期化すると家計の実質所得は減り、消費余力は低下することになる。日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が一部商品で実施していた値上げを美容品や歯磨きなどに広げると表明したように、コスト高を販売価格に転嫁する動きも出ている。ミシガン大学の公表する消費者態度指数は10月の速報値が市場予想を下回った。個人消費が盛り上がりを欠けば企業収益の改善にもブレーキがかかる。

バイデン政権は支持率の低下につながるインフレへの警戒を強めている。目標の2%を大きく上回る物価上昇は一時的だと説明してきたFRBも「従来の予想より長引く可能性が高い」(パウエル議長)と認識を改めつつある。

FRBは11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小(テーパリング)を決め、来年半ばには完了する段取りを思い描く。金融政策正常化の次の焦点は利上げを始める時期に移るが、金利先物市場では「22年に2回以上の実施」を織り込む動きが急速に広まっている。

金利の急上昇は景気を冷やし、株式相場にも強い逆風となる。米政府やFRBは景気の底堅さを保ちつつ、過度なインフレも制御する軟着陸をできるのか。その手綱さばきが米株相場の行方も左右しそうだ。