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胆力の掲示板

NY商品、原油続落 米インフレ圧力を懸念 金は反落

2024/05/03 05:14  日経速報ニュース    705文字  

 【NQNニューヨーク=稲場三奈】2日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は4日続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の6月物は前日比0.05ドル(0.1%)安の1バレル78.95ドルで取引を終えた。米インフレが根強く、米連邦準備理事会(FRB)による利下げまで時間がかかるとの懸念から、原油先物は売りが優勢となった。
 
 朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は20万8000件と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(21万2000件)を下回った。1〜3月期の米労働生産性(速報値)では、企業の賃金負担を示す単位労働コストが前期比年率で4.7%上昇した。市場予想(4.0%上昇)を上回り、根強い賃金インフレが懸念され、FRBによる利下げが先延ばしになるとの観測が強まった。原油先物は一時、3月中旬以来の安値を付けた。
 
 イスラエルとイスラム組織ハマスによる休戦が近いとの見方から、中東情勢を巡る過度な警戒が後退したことも、引き続き上値を抑えた。ハマスの2日の声明によると、最高指導者のハニヤ氏はエジプトのカメル総合情報庁長官に「(休戦合意の)議論を完了させるため」代表団を派遣すると伝えた。代表団は3日にもエジプト入りする見通しだという。
 
 ニューヨーク金先物相場は反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比1.4ドル(0.1%)安の1トロイオンス2309.6ドルで取引を終えた。3日に4月の米雇用統計が発表される前に持ち高調整の売りが優勢だった。米長期金利の低下は、金利のつかない資産である金の先物の下値を支えた。