ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

日本郵船(株)【9101】の掲示板 2022/10/06

 スペース逼迫(ひっぱく)、コンテナ不足が解消に向かい、現在は北米西岸・東岸、欧州航路ともに「スポット運賃でも、ロールオーバー(積み残し)になることはほとんどない」(海上フォワーダー)状況にまで正常化しつつある。「SC運賃ならスペースが確保できる」というメリットも薄くなり、スポットとの値差拡大に、荷主の不満は募る。

 しかし、ある船社関係者は「昨年の運賃上昇局面でも、われわれはSCに沿った運賃で(高いスポット運賃に合わせず)頑張った。契約は契約」と、安易に見直しには応じない姿勢を見せる。

 一方、NVOCCとの関係を重視し「一定の船積み実績があれば、MQCに達していなくてもスポットに切り替えてもよい」という対応を取る船社もあるなど、船社の対応も一枚岩ではない。また、スポットとの中間の水準までSCを見直す妥協策を取る船社もあるという。

 あるNVOCC関係者は「ここから先は心理戦」と語る。

 ただし、北米東航では8月、単月過去最高を記録するなど、荷動き自体は減少に転じたわけではなく、運賃水準もコロナ禍前を依然大きく上回っている。

 遠洋航路では、高値を狙って参入したニッチ船社などが順次サービスを縮小・撤退。供給バッファの役目を果たしている。3大アライアンス船社も、国慶節以降の欠便を拡大しており、運賃も現状の水準で下げ止まるという見方が強い。