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天馬(株)【7958】の掲示板 2015/04/28〜

企業が「PBR(株価純資産倍率)1倍割れ」状態の是正に本腰を入れ始めた。
大日本印刷<7912.T>は新中期経営計画の策定に向けた「経営の基本方針」として、ROE(自己資本利益率)10%の目標とPBR1倍超(現在0.9倍弱)の早期実現を掲げた。きょうのPTS作戦(10日大引け情報)また、鳥居薬品<4551.T>は前12月期末の配当を大幅に引き上げ、今期も配当性向90%超を見通している。東証プライム市場でおよそ半分を占める解散価値未満の銘柄は経営陣の意識改革が期待される。
<旭ダイヤ、パワー半導体向け堅調> 旭ダイヤモンド工業<6140.T>は、パワー半導体向けの伸び代が大きい一方、PBRは0.6倍台に割り引かれている。財務体質に優れることから、株主還元の拡充が期待される。 同社はダイヤモンドを使用した工業用ワイヤーや工具を手掛け、EV(電気自動車)用などに需要が拡大するパワー半導体のウエハー加工を取り込んでいる。SiC(炭化ケイ素)素材を中心にニーズが強く、厳しい事業環境の中でも関連製品の売上高は堅調だ。 昨年11月には今3月期の連結営業利益見通しを29億円(前期比3.2%増、従来予想は32億円)に引き下げたものの、工場再編などの収益改善策が効果を現しそうだ。来期から新たな中期計画もスタートする。 自己資本比率は80%超と高く、低PBRの是正へ向けた株主還元が期待される。5月に発表される予定の新中期計画の内容が注目される。
<天馬、成長基盤の構築加速> 樹脂成形の天馬<7958.T>は、自社ブランドで展開する収納用品などと、自動車やOA機器部材のOEM(相手先ブランドによる生産)が2本柱。成長基盤の構築へ向けて資金配分を根本的に見直している同社は、まさに改革の最中にある。 堅実に収益を積み上げている同社だが、ここへきて攻めの姿勢を強化している。2024年3月期までの中期計画では、計180億円を投資する方針。ROIC(投下資本利益率)やDOE(株主資本配当率)にも言及し、自社株買いも総額100億円の目安を示す。 一方、中国のロックダウン(都市封鎖)や半導体不足、原材料高といった逆風が重なり連結営業利益の目標に対しては下ブレペースで推移している。それでも今期については10日に従来予想の25億円から31億円(前期比57%増)に上方修正するなど、足元では改善傾向を強めている。 安定配当を志向する同社だが、自己資本比率は75%と高く成長投資のほかにも還元面でPBRやROEの向上を図る余力がある。特にROE(今期見込みは3.8%)に物足りなさがあるだけに、次期中期計画を意識する中で焦点となる。 13日の終値は2270円(前日比67円高)でPBRは約0.6倍だ。