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大黒屋ホールディングス(株)【6993】の掲示板 〜2015/04/27

 アジアグロースキャピタル(6993)の160円がらみの水準は投資妙味十分と判断する。現在、大黒屋の親会社『ディーワンダーランド』の株式42.7%を保有している。7月1日にはこれが100%保有となる。
 大黒屋の効果があって、業績は急浮上に転じている。経常利益は2014年3月期が11億1,800万円(2013年3月期は3,400万円の赤字)、2015年3月期が19億7,500万円と見込まれている。76.7%経常増益である。
 しかし、最終利益は2014年3月期が2億7,900万円、2015年3月期が2億4,700万円にとどまる。このところの株価不振の主因はこのあまりにも少ない最終利益にあると思う。

 2014年3月期の場合、法人税・住民税・事業税が4億2,300万円、少数株主利益が3億3,400万円、合計7億5,700万円の利益圧縮要因があった。あと、別損失が8,800万円発生している。2015年3月期の場合、この両部門の“負担”を14億1,700万円計上する予定となっている。
 その内訳は税金関係が6億6,800万円、少数株主利益が7億4,900万円である。このほか、ライツ・オファリング(株主に対する新株予約権の無償割り当て)による資金調達(約19億円)、ディーワンダーランド株式の公開買い付け(TOB)にかかわる費用、および若干の特別損失が発生する。
 費用は約3億円ある。実は、2015年3月期の最終利益には7月1日に、ディーワンダーランドの株式を100%取得することに伴う効果は織り込まれていない。筆者の単純計算だが、少数株主利益7億4,900万円のうち、5億6,200万円は最終利益に上乗せされる。
 すなわち、2015年3月期の最終利益は8億800万円となる。最終利益は会社側計画の3倍近いものになる。『ずいぶん、会社側予想と違うじゃないか』。これは当然である。決算数字には“未確定”のものは反映されない。恐らく、7月以降に業績は修正されるだろう。
 そして、先の話だが、2016年3月期については経常利益を今期並みの20億円前後とすると、少数株主利益(7億4,900万円)がそっくりオンされるとともに、ファイナンス、および、TOBに絡む費用(3億円)が消える。まさに、収益構造は一変ではないか。