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(株)デンソー【6902】の掲示板 2018/11/10〜2019/04/24

日経オンラインより転載。
ここは買い場なのでは?

一方、すでに18年4~12月期決算が出そろったトヨタと取引をする主要部品メーカー8社の決算と比べると、違いが浮き彫りになる。18年4~12月期の決算では全8社が最終減益。デンソー、アイシン精機、ジェイテクト、トヨタ紡織の4社は19年3月期通期見通しを下方修正した。
 背景にはトヨタの新車立ち上げを巡る格闘がある。
 「あらゆる部品メーカーの精鋭技術者たちが米ケンタッキーに集結している」
 こんな話が業界内で浮上し始めたのは昨年夏頃だ。ケンタッキーの工場でのSUV(多目的スポーツ車)「RAV4」の新型車立ち上げが難航し、多くの部品メーカーがラインを何度も作り直していた。「赤字を垂れ流してもトヨタさんのためにラインを完成させなくてはならない」。こう苦悩を話す部品メーカーの役員もいた。

RAV4は米国市場でセダン離れが進んでから米国でのトヨタの販売を支えてきた人気車種の一つ。市場のニーズの変化に合わせて昨年、トヨタはセダンからRAV4や大型SUV「ハイランダー」などへの転換を急いだが、それを下支えしていたのも部品メーカーだった。
 18年4~12月期で部品メーカーが苦戦した要因の一つがこの「セダンからSUVへの急速な切り替え」にあったことは間違いない。中堅のフタバ産業は「新型車の立ち上げに費用がかさんだ」ことを通期見通しを大幅に下方修正した要因の一つに挙げている。
 一方で、今後のトヨタの販売拡大が部品メーカーの業績向上要因になる。18年4~12月期は短期的な痛みを部品メーカーが負う形となったが、長期的には相乗効果が生まれる。今決算はそんな「系列の強み」をトヨタは改めて見せつけたといえる。