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(株)タムラ製作所【6768】の掲示板 2021/11/19〜2021/11/30

>>119
もちろん最初に出る量産品に限っての話です。FP構造のSBDの性能のグラフは去年の研究報告に載ってますが、それを見る限り「SiCと同等」というのは正にそのとおりといった感じです。SiCは既に1.2KV耐圧のものが製品化されているので、その辺は負けるかもしれません。量産第一世代は価格勝負かと思います。SiC-SBDはSiの10倍のお値段なので。開発が進んでトレンチ型が出れば性能でも抜き去ると思います。

  • >>169

    あなたには、僕が意見しなければと思ったので、少しコメントします。
    SiCは硬いので、溝を掘るのが大変だということは、あるにはあります。しかし、ウェーハの厚さを均一にするのもむずかしい。そのため、ウェーハのサイズを大きくするのもむずかしい。10年後の予想はできませんが、5~6年後のSiCウェーハのサイズは、200mmが限度でしょう。よほどのことがない限り、300mmは無理です。しかし酸化ガリウムであれば、300mmウェーハーはおそらく可能です。

    しかし、大きな問題がその先にある。あなたは、なぜ、自動車メーカーのトヨタが、酸化ガリウム半導体の開発に深くのめりこんだのか、考えたことがありますか?
    僕は、SiC半導体では、トヨタが必要とするパワーデバイスをつくれないためではないか、と考えます。僕なりに思案したのですが、SiC半導体では、トヨタが望むレベルの、低電圧でバッテリー充電して高電圧でモーターを回すシステム、あるいは低周波数で入力して高周波数で出力するシステムがつくれないからではないか、と思いました。
    SiC半導体に対する酸化ガリウム半導体の優位点、バンドギャップや抵抗値等については、半年以上前に古参の方々とさんざん議論し、僕より詳しい方が大勢いらっしゃるので、その方々に聞いてください。さしあたりあなたに言いたいのは、SiC半導体は、ユーザーが望む「パワー半導体」ではないかもしれない、ということです。