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三谷セキサン(株)【5273】の掲示板 2015/04/29〜2020/12/16

本日の朝日新聞デジタル

千葉県八千代市の大型マンションの駐車場棟で、杭の一部が設計より10メートル短いとの調査結果が出たことが、市への取材でわかった。杭は業界最大手の三谷(みたに)セキサン(福井市)が施工しており、市は建設会社側に、近く施工状況の報告を求める。

 マンションの杭の施工不良をめぐっては、横浜市西区と都筑区の物件で住居棟の杭が短く、固い支持層に届いていない問題が判明。いずれも建物が傾き、建て替えが検討されている。都筑区の物件では旭化成建材のデータ偽装も発覚した。

 八千代市のマンションは住居棟と駐車場棟があり、300世帯超が入居する。市によると、マンション管理組合が1月、民間調査会社に依頼し、住居棟1カ所と駐車場棟2カ所の地盤調査を実施。杭近くにボーリングで穴を開け、磁気で杭が到達した深さを調べた。

 その結果、駐車場棟の杭1本が、設計上は深さ22メートルまで打ち込まれているはずなのに、実際には深さ12メートルまでしか届いていないとのデータが出た。ほか2カ所は問題なかった。管理組合は今月17日、市に調査結果を通知し、国土交通省にも報告された。

 駐車場棟は5階建てで、三谷セキサンが2003年に杭を施工した。市に提出した施工報告書では、長さ17~20メートルのコンクリート杭が50本打ち込まれたことになっている。市の担当者は「杭が半分の長さしかないことは初めて知った。専門調査会社の報告なので尊重する。施工状況について建設会社側に近く書面で報告を求める」と話した。三谷セキサンは取材に「適切に施工管理した」、建設会社のグループ広報担当者は「調査結果の検証が必要だが、適正に施工されたと考えている」と述べた。