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アイサンテクノロジー(株)【4667】の掲示板 2023/08/19〜2023/12/11



自動運転バス、住民の足に つくば市、導入へ来月実験
遠隔監視を構築 「レベル4」運行めざす

2023/12/5

茨城県つくば市は2024年1月、自動運転バス導入に向け初の実証実験を始める。KDDIなどと協力し、実用化に向けた課題を検討する。つくば市では公共交通の中核を路線バスが担うが、運転手不足が顕在化している。自動運転バスの導入で持続可能な交通機関を確保する。

実験には筑波大学、関東鉄道、自動運転用高精度地図のアイサンテクノロジー、自動運転ソフトのティアフォー(名古屋市)、損害保険ジャパンとSOMPOリスクマネジメント(東京・新宿)も参加する。

筑波大周辺の1周約4キロメートルのルートで、1月19~30日の平日、オペレーターが乗り込み、状況に応じて手動運転に切り替える「レベル2」の自動運転バスを1日7便運行する。

バスは、環境負荷が少ない電気自動車(EV)で定員は10人。センサーで安全を確認しながら時速20キロ未満で走る。事前に利用者を公募し、無料で乗車できる。

死角が発生する交差点では、道路に設置したカメラなどで状況を検知。情報を自動運転バスに提供する「路車協調システム」を活用する。

実験を通じて自動運転バスに対するニーズを確認、車載センサーと道路設置カメラの協調がうまく働くかなど技術面の検証や遠隔監視体制の構築を進める。

市域が広いつくば市は、自動車が主な交通手段だ。だが、高齢化で運転免許証を返上する例も多く、バスなど公共交通機関の役割が増している。一方、路線バスを運行する事業者は、残業規制が強化される「2024年問題」などもあり、運転手不足が深刻だ。早ければ25年度にも、特定条件下で運転を完全に自動化する「レベル4」による運行を目指す。

鉄道の駅がなく、バスが住民の足になっている県南の境町も同じ悩みを抱えている。町は20年11月、全国の自治体で初めて公道を定常運行する方式で自動運転バスの運行を始めた。「レベル4」に対応するエストニア製のバスも導入し、早ければ23年度内に公道でのレベル4を実現する計画だ。