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アイティメディア(株)【2148】の掲示板 2024/02/08〜

東洋経済から記事出たんですね。
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 コロナ禍における急成長から一転、業績が反落したIT系ネットメディア運営のアイティメディア。1月末には、大幅な株主還元強化策を打ち出した。再成長の道筋をどう描くのか。大槻利樹社長に聞いた。

 ──2024年3月期は、5期ぶりの営業減益となります。

 マーケットの状況としては最悪の期だった。コロナ禍はデジタルイベントやリードジェン(見込み客の情報を獲得するマーケティング支援)事業の収益が好調だった。コロナ前の20年3月期と比べ前期の売上高は2倍弱、営業利益は2.5倍まで膨らんだ。1999年創業の当社の歴史を振り返っても最も成長した時期だった。

 ただ、今期はコロナ禍で伸びた売り上げの反動減が大きかった。コロナ収束期待に伴うデジタル関連の需要減退に加え、顧客の半数を占める外資系テック企業の広告出稿抑制が響いた面もある。

■資本コスト下げ再成長狙う

 ──今期の会社着地予想は前期比18%減の営業利益24億円。26年3月期の同40億円目標の達成は先延ばしとなりました。

 株主からは達成時期が遠すぎるとお叱りを受けているが、40億円は30年3月期までに成し遂げたい。テクノロジーの買い手と売り手を結び付けるわれわれの事業はこれからもっと必要となる。手法やプロセスに磨きをかけていく。

 一部では回復の兆しも見えてきた。「ねとらぼ」などのBtoCメディアは、低迷していた運用型広告の単価が持ち直している。生成AI(人工知能)を活用した記事の掲載本数も増えており、メディアとしてのトラフィック数の維持や質の向上につながっている。

 ポイントはリードジェンを中心としたBtoBだ。外資系顧客の広告出稿はいつ戻るのかと聞かれるが、答えるのは難しい。GAFAMをはじめ、テック企業は軒並み生成AIに投資のリソースを集中している。各社が生成AIの事業化にメドをつけられるタイミングが重要になってくる。

  • >>805

    ──資本コスト最適化の一環で配当予想を大幅に引き上げました。

     営業利益の達成時期を先送りしているだけでは株価は下がる。今回の施策を発表する前の時点で、すでに株価は20年のピーク時終値から7割減。このままだと流通時価総額は、プライム市場が定める基準を割るリスクもあった。

     そこで株主還元強化のため、今期の年間配当金予想を30円から115円に引き上げた。来期の年間配当金は100円とし、再来期以降も29年3月期までの3カ年の間、連結配当性向は70%以上を目標とすることを掲げた。

     今来期は1株当たりの純利益が配当を上回る持ち出しとなるが、直近3カ年で築いた十分な自己資本がある。9割近い自己資本比率があることはかつて自慢できたものの、東京証券取引所が進める市場改革の中でそうは言っていられなくなってきた。資本効率をより高めるために、M&A(合併・買収)も積極的に実施したい。

    ソフトバンクの意向ない

     ──株主還元の強化は、親会社ソフトバンクグループ(SBG)の意向もあるのでしょうか?

     まったくない。この件で一度も相談したことはないし、むしろ彼らは驚いているかもしれない。

     ソフトバンクから分社する形で会社を設立して以降、われわれはこれまで一貫して自主自立で経営を行ってきた。株主還元策は、アイティメディアの取締役会として真剣に議論して決めたことだ。SBGから派遣された取締役が言い出したという事実もない。

     ──市場の反応はどうでしたか。

     株価はピーク比3割減の2000円近辺まで持ち直した(3月26日時点)。株価として結果が出なくても、投資家は配当利回り(1株当たり予想配当金÷株価)の高さに注目してくれるはずだ。1月の新NISA(少額投資非課税制度)開始で、個人投資家も増えるとみていた。配当利回りの上位ランキングに入ることで知名度が上がり、期待値である株価の上昇にもつながっていくと思う。