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栄研化学(株)【4549】の掲示板 2023/06/15〜

多くの食品メーカーを巻き込み連日トップニュースとなっている紅麹問題で、ついに原因物質の可能性として今日名前が出てきたのが青カビが作る有毒化合物「プベルル酸」とのこと。健康を増進するために毎日飲んでいるサプリメントが腎臓病を引き起こしてしまったのがまず皮肉ですが、実験用シャーレに紛れ込んだ青カビが抗生物質ペニシリンを生み出し膨大な人命を救う救世主となった一方でその親戚には食品工場に入り込んで強力な毒を流す殺人者がいるというのも皮肉な話。よく言われるように薬と毒とは紙一重なわけで、微生物は食品・薬品の生産に非常に役立つ一方で、その極微の生産ラインに毒を隠したテロリストが侵入しないよう常にセキュリティチェックが必要なようです。

じっさいに青カビ由来のプベルル酸が今回の事件の原因だった場合、原料や製造ラインで意図しない菌類が増殖していないか定期的にチェックすることが食品・薬品業界全体の問題として再発防止の対策となるでしょうが、原料や生産ラインに紛れ込んだ菌を迅速・高感度かつリーズナブルに検出すると言う話であればもちろんここ栄研化学のLAMP法が適しています。過去記事で見るとサッポロビールが生産工程で有害な赤カビを検出する体制を栄研化学と共同で開発していましたが(https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/13250)、このようにビールの醸造工程にLAMP法の赤カビの検出を組み込めるなら、それをモデルケースとして麹の発酵工程に青カビの検出を組み込むことも可能なはずで、小林製薬の経営陣が再発防止策を講ずるにあたっては、まずサッポロビールまたは栄研化学から技術者を招いてこのノウハウを取り入れることをお勧めしたいと思います。