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投稿コメント一覧 (33コメント)

  • キヤノン、益々期待

    キヤノンは、コロナ禍の2020/1Qで四半期ベースで初めての赤字に沈んだ。株価は大幅下落。市場がキヤノンに対して不信感、失望感を抱いた。2020/10/20には安値1677円を付けた。2020/12決算は黒字だったが大幅に落ち込んだ。
    ............
    御手洗会長兼社長CEO(最高経営責任者)は、20年秋日経ビジネスの取材で、今後の見通しについて「まったく悲観も心配もしていません。まあ、今に見ておれというだけで、着々と手は打ってあります」こう話した。
    出所;日経ビジネス2020.10.9
    .............
    今振り返ると、御手洗会長の言われたことは確かだった。21年からは3期連続増収増益を達成。24年も増収増益を発表。今、既存・新規事業競争力強化が功を奏し、さらに次世代に向けた様々な技術・製品が種から蕾、蕾から花が開き始めて来たようだ。
    ............
     「キヤノンに期待できること」
    ・PC(フォトカウンティング)CT
    の25年発売に向けた臨床研究加速。CT群ポートフォリオで世界シェアNo.1獲得を目指す
    ・NIL(ナノインプリントリソグラフィ)装置の販促推進。メモリー半導体からロジック半導体に適用
    ・パワー半導体、アナログ半導体需要旺盛でi線、KrF露光装置の25年春生産増強2倍と拡販
    ・SPADセンサー搭載の高感度監視カメラ群の拡充と拡販
    ・ミラーレスカメラ世界シェアNo.1継続維持
    ・産業ラベル印刷機、商業印刷用デジタル機の拡販
    ・iPS細胞の培養自動化装置の開発(25年万博に出展予定)
    参考文献;キヤノングローバル

    キヤノンの事業ポートフォリオは進展、その競争力は強化されて来ている。この先キヤノンには益々期待して良いだろう。

  • キヤノンは着実に進化している
    ことを実感!
    「Canon EXPO 2023」を見て

    ■2023/10/17「Canon EXPO 2023」の開催に先立って、キヤノン会長兼社長 CEOの御手洗氏は、東京国際フォーラムで基調講演を行った。

    この講演の最後に述べたスピーチが印象的だ。

    『変化は進化であり、変身は前進である。経営者として、リスクを取るべきか、否かは常に悩み続けてきた。しかし、経営とは難しい判断の繰り返しであるが、社会の変化に先んじて前に進まなくては、新たな時代は拓けない。時代のニーズに応え、技術で貢献していくために、キヤノンは、時代の先端分野にいる企業であり続ける』と述べた。

    ■Canon EXPO 2023横浜展示場
    10/18〜20
    興味深い印象に残った製品、技術テーマ
    ・ナノインプリント半導体装置
    既存の最先端ロジック半導体製造レベルの5ナノノードにあたる最小線幅14nmのパターン形成ができる。さらに、マスクを改良することにより、2ナノノードにあたる最小線幅10nmレベルへの対応できるという。
    ・i線半導体露光装置の展開
    半導体露光装置前工程の技術を後工程に応用して、数種の半導体をパッケージする基底配線に利用。
    ・iPS細胞培養の事業化
    京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長と共同研究を推進。
    EXPO会場では自身の細胞からiPS細胞を培養するデモンストレーションを体験。
    25年までに本格的事業化推進を予定しているという。
    ・遠距離ネットワークカメラ
    7km離れた夜の羽田空港の航空機は人の目では暗くて全く見えないが、SPADセンサーを搭載した高感度カメラMS500で観ると鮮明な画像に見える。これもデモンストレーションで体験。
    ・人工衛星(キヤノン電子)
    すでに2機打ち上げており、2機目はさらに小型化されている。地上500Kmからの地上の映像が鮮明に見える。カメラは高感度カメラ、EOS、デジカメでいずれも鮮明に写っている。災害、道路渋滞の状況がはっきり分かる。何れ次の人工衛星は重大なミッションを持って打ち上げられるのだろう。
    ・CT
    座ったまま撮影できるCTを展示。次世代PCCTは展示はされなかったが、国立ガン研究所の病院で臨床研究継続中とのこと。症例の採集が重要なようだ。

    その他数多くの製品、技術テーマを展示していた。

    キヤノンは今年中期経営計画phaseⅥの3年目の後半に入っている。「Canon EXPO 2023」を観て、基本方針である「生産性向上と新事業創出によるポートフォリオ転換」は着実に進展していることが分かった。確かにキヤノンは、時代の先端分野にいる企業であり続けることができると確信した。
    頑張れ、キヤノン。

  • 8月1日付キヤノンIR によると、

    キヤノンは2023年8月下旬、世界初320万画素のSPADセンサーを搭載した超高感度カメラMS500を発売すると発表した。
    ..................
    出所;キヤノングローバル参照
    ..................
    待望のIRだ。
    キヤノンが発表したMS500に搭載されている320万画素SPAD(Single Photon Avalanche Diode)センサーの特徴は、次の3つだ。
    ➀近赤外線域の感度向上
    ➁低ノイズ実現
    ③超高速検出(時間分解能)と高感度の両立
    高感度でわずかな明るさでも対象物を捉え、しかも超高速に検出するセンサーだ。

    レンズは高い望遠性能を有する放送用レンズを装着。MS500は数キロ先のわずかな光しかない暗闇でも鮮明なカラー画像が得られる。これが最大の強みだ。レンズは用途により選択できる放送用レンズ群を揃えているそうだ。
    高度な監視システム用として公共施設、国境地域など多岐に渡る用途が期待されると記している。

    販売はキヤノンマーケティングを始めとする世界の各地域を管轄する販売会社のBtoB、BtoGテリトリーになるだろう。このMS500は市場を凌駕する遠距離用ネットワークカメラだ。販売会社の総力をあげて販売してほしい。
    キヤノンには益々期待して良いだろう。

  • キヤノン2023年2回目自社株買い状況

    ■取締役会(2023年6月15日)での決議(取得期間2023年6月16日~2023年8月21日)
    ・上限1600万株、500億円

    ■取得状況
    ・2023年7月14日届け出
     80億9191万(16.18%)
    ・取得済み株式数
     210万株 (13.17%)
    ・平均取得単価3,840円

    出所:IR BANK

  • キヤノンIR   2023年6月1日

    『イメージセンサー業界最大規模の学術研究団体が選定するウォルター・コソノキー賞をキヤノンのSPADセンサーの論文が受賞』

    キヤノンは、「ウォルター・コソノキー賞(Walter Kosonocky Award)※1」を5月25日に受賞しました。ウォルター・コソノキー賞は、イメージセンサー業界最大規模の学術研究団体IISS※2が過去2年でイメージセンサーの飛躍的進歩に貢献した論文として、世界中のあらゆる学会や論文誌の中から1件選定する賞であり、イメージセンサー研究に関する国際的な賞です。
    出所;キヤノングローバル
    詳細はキヤノングローバル参照
    ............
    SPAD(単一光子アバランシェダイオード)は光子を数えるフォトカウンティングセンサーで、CMOSセンサーが困難だった真っ暗な中でも鮮明なカラー映像が撮影できる。

    2023年4月中旬、米国ラスベガスで開催された放送・映像制作機器の展示会「2023 NAB Show」のキヤノンブースに、SPADセンサーを搭載した「MS500」と称するレンズ交換式超高感度カメラが参考出展された。レンズは高い望遠性能を有する放送用レンズを装着しており、数キロ先のわずかな光しかない暗闇でも鮮明画像が得られるという。ブースには「MS500」で撮影した画像が展示されて、その鮮明さが明確に分かり大盛況だったようだ。

    キヤノンでは、この「MS500」を2023年度中に発売を予定していると発表。高度な監視システム用として多岐に渡る用途が期待されるだろう。是非とも加速して開発から生産まで進めてほしい。

    キヤノンは2025年過去最高収益を目指して、中長期経営計画phaseⅥは3年目の半ばに入っている。基本方針である「生産性向上と新事業創出によるポートフォリオ転換」は着実に進展しているようだ。最近のキヤノンの様々な技術IRはどれも興味を惹かれるテーマばかりだ。キヤノンへの期待は益々高まる。

  • キヤノンPCCT(Photon Counting CT)が臨床研究へ進展

    キヤノンのIR(2023年4/11付)によると、国立がんセンターと共同研究を進めている次世代型CTとして注目されるPCCTが臨床研究の段階に入ったと報じている。

    キヤノンはM&AによってX線を直接電気信号に変えるフォトカウンティング半導体の内製化が加速して、昨年11月にPCCTを国立がん研究センターの先端医療開発センターに設置したとキヤノングローバルがIRとして報じていた。

    キヤノンでは、PCCTは「低被ばくで、体内の特定の物質の鮮明なカラー画像化で従来技術では困難とされてきた非常に小さな病巣の早期発見や、細かな病変の把握が可能になる」と報じている。
    ......................
    キヤノングローバルIR参照。
    『国産初の次世代フォトンカウンティングCTを目指した臨床研究開始』
    ......................
    英調査会社のエバリュエートによると、2020年の画像診断機器の世界市場は売上高ベースで、独シーメンス・ヘルシニアーズ、米GEヘルスケア、蘭フィリップスがそれぞれ20%強のシェアを握り、キヤノンメディカルシステムズが約10%で続く。

    こうした中、CT分野ではキヤノンによると3位で18%となっているようだ。キヤノンは、この次世代型PCCTを進化したAIと組み合わせて他社と差別化を図り、CT分野で世界シェアNo.1になることを目標に掲げている。他社メーカーとの戦いに勝ち抜くためにも早期実用化に邁進してほしい。
    大いに期待して良いだろう。

  • キヤノンIR
    2023年4月3日

    「世界初SPADセンサー搭載のレンズ交換式超高感度カメラを開発」
    「数km先の暗闇でも被写体を鮮明に捉えるカラー撮影で高度監視に貢献」

    キヤノンは、世界最高画素数※1の約320万画素1.0型SPAD(Single Photon Avalanche Diode)センサー※2を搭載したレンズ交換式超高感度カメラ“MS-500”の開発を進めています。SPADセンサーの特長である優れた暗視性能に、高い望遠性能を有する放送用レンズを組み合わせることで、高度監視用途への活用が期待されます。世界初※3のSPADセンサー搭載カメラとして、2023年中の発売を目指します。
    出所;キヤノングローバル
    詳細はキヤノングローバル参照。

    キヤノンの売上高に占める新規事業は、2017年度22%に対して2022年度27%となり1兆円超となって来ている。このSPADデバイスを搭載した超高感度カメラが上市されれば、社会的貢献を果たすと共に、キヤノンのイメージソリューション分野の新規事業売上、利益に貢献するだろう。
    大いに期待したい。

  • 企業トップが読む2023年
    キヤノン・御手洗冨士夫会長兼社長CEOインタビューから

    ――暗闇でもフルカラーで撮影できる技術を開発した。実用化のメドは。

     「用途はいろいろあるが、まずは23年に夜中でも使える監視カメラなどで導入を目指したい。例えばビルの監視カメラに使えば、夜は電気をすべて消せるので、省エネできる。防衛産業でも大いに役立つと思うし、車載カメラにも利用できるかも知れない」
    出所;読売新聞2022/12/30より抜粋

    昨年12月キヤノンはSPADの開発完了宣言を行い、今期はSPADの本格的な生産とこれを搭載した防犯カメラの開発、生産に乗り出す。この防犯カメラは、高感度でわずかな明るさでも対象物を捉え超高速に検出、320万画素の鮮明な画像、カラー化などで必ずや市場を席巻するだろう。

    2023年度経営計画が下旬に発表される。増収増益を期待する。今年は2025年までの中長期経営計画phaseⅥの3年目に入っている。2025年過去最高収益を目指して「生産性向上と新事業創出によるポートフォリオ転換」のさらなる進展を期待したい。

  • SMBC日興証券よ、経営理念をなんと心得ているのか
    ..............
    出所;『』は日経新聞、■はSMBC日興証券の会社理念

    【SMBC日興証券経営理念】
    ■お客さまを中心に考え、より高い価値を提供する
    ■お客さまと共に発展し、最高の信頼を得られる会社を目指す
    →『SMBC日興証券2020/8/31付のリポートで、キヤノンの目標株価を1400円から800円に引き下げた』『2020/9/1担当アナリストの桂竜輔らは「時代の変速度が間に合っていないと指摘.........経営対応力の遅さが露呈しているとみていた」.....』
    ⇒これこそウソ八百だった。800円の合理的根拠など何もなかったのだ。風説の流布ではなかったのか。キヤノン株を売り煽り下がった所で拾って自社所有株を増やしていた。3流証券のアナリストらが発表したキヤノン目標株価リポートはねつ造したと考えざるを得ない。もしねつ造でなかったならKらのレベルが低かったことになるだろう。Kらは未だ知らぬ存ぜずを貫いている。本来逮捕されてもおかしくない事案だ。だがすでに信用は失墜している。

    ■健全な金融仲介機能を果たし、市場・社会の発展に貢献する
    →『SMBC日興証券幹部らによる相場操縦事件で、東京地検特捜部は22日、法人としての同社を金融商品取引法違反(相場操縦)の罪で起訴する方針を固めた。複数の関係者の話で分かった。証券取引等監視委員会が近く同容疑で告発するのを待って刑事処分に踏み切る』
    ⇒健全な金融仲介機能どころか犯罪行為を法人として行っている。

    ■多様性を尊重しつつ、一体感の中にも個性の発揮できる職場をつくる
    →『東京地検特捜部は24日、法人としてのSMBC日興と幹部5人を金融商品取引法違反の罪で起訴するとともに、副社長の佐藤俊弘容疑者(59)を同法違反容疑で逮捕した。大手証券会社が相場操縦罪に問われるのは初めて』 
    ⇒まさに一体感の中にも個性を発揮して犯罪行為を行っているのだから呆れる。個人の多様性を尊重して、職場ぐるみで犯罪容疑を発揮しているのか。
    ..........
    幹部社員から法人まで金融商品取引法違反の罪で起訴されるとは、まさにSMBC日興証券には経営理念どころか、それ以前にコンプライアンス厳守の意識は全くなかったと言えるだろう。今回の事件を契機に各社がSMBC日興証券を主幹事証券会社から外す動きが加速している。当然の流れだ。
    過去にも度重なる不祥事、こんどは相場操縦、SMBC日興証券には廃業を勧告したい。東京地検特捜部には真相を徹底的に解明して厳罰を求刑することを求めたい。

  • SMBC日興証券、真相を述べよ

     特捜部は、SMBCのプライベートウェルス本部(大株主資産運用担当)、エクイティ本部(株取引担当)を捜査していた。捜査は両本部の関係社員から幹部社員に及んだが指摘された当時の取引自体は認めているものの、一貫して否認していた。かん口令が敷かれていたのだろう。ただ特捜部では、相場操縦と思われる取引を数社に対して何回も行われたことを裏付ける証拠資料を押さえていた。幹部社員4名が逮捕されたことは、本件が組織的に行われて来たことを裏付けるものだ。

     ここ数年のSMBC日興証券の振る舞いは目に余るほどだったと業界関係者は話している。
    特捜部には逮捕した4人を徹底的に取調べて、SMBC日興証券の黒い闇の真相を明らかにしてほしい。注目すべきは果たして20年秋にどの企業の株価を操縦したかだ。まもなく明らかになるだろう。

  • 特報2022/2/2
    SMBC日興社員の相場操縦疑惑、東京地検が捜査

     SMBC日興証券社員らの相場操縦疑惑で、社員らが特定の銘柄について、株価を操作しやすい市場が閉まる間際に買い注文を出していたことが複数の関係者の話で分かった。東京地検特捜部は2日までに同社関係者からの事情聴取を始めるなど捜査に乗り出した。
    出所;日経新聞

    SMBC日興証券の一連の疑惑は監視委が20年秋に実施した証券検査で発覚したものだ。

    本件はブロックオファーの株を買い取り、すぐさま損失を被ったとの個人投資家からの通報が発端との情報があった。SMBC日興証券はあくまでも違反を否定していたようだが、監視委は下値、上値を決めた相場操縦と見ていた。SMBC日興証券には監視委が昨年6月、11月に強制調査が入っていた。同案件で2回も入るのは異例のことだと報じられていた。今後の捜査の行方を見守りたい。いよいよ大詰めとなって来た。証券業界の暗闇を徹底して解明してほしいものだ。

  • キヤノン QUICKコンセンサス上回るも売られる

    ■2021/12連結実績
    ・売上3,513,357(+11.2%)
    ・営業利益281,918(2.6倍)
    ・経常利益302,706(2.3倍)
    ・最終利益214,718(2.6倍)
     単位;百万、(2020/12比)
    ■2022/12連結予想
    ・売上3,870,000(+10.2%)
    ・営業利益332,000(+17.8%)
    ・経常利益360,000(+18.9 %)
    ・最終利益245,000(14.1 %)
     単位;百万、(前期比%)

    ◇2022/12連結予想QUICKコンセンサス
    ・売上3,653,871
    ・営業利益298,607
    ・経常利益316,043
    ・最終利益214,024
     単位;百万
    ◇2022/12キヤノン連結予想
    対QUICKコンセンサス→いずれもキヤノン連結予想が上回る
    ・売上+5.92%
    ・営業利益+11.2%
    ・経常利益+13.9%
    ・最終利益+14.5%

    明らかに今日は昨日の2021/12決算内容、2022/12連結予想および地合いから言っても買い上がりだろう。アナリストは決算発表するとQUICKコンセンサス未達、超えたと云々するが、キヤノンの2022/12連結予想は高評価のはずだ。完全に裏で手を組んだ機関の仕業だ。揺さぶりを掛け下値で拾う魂胆、注意されたい。

  • キヤノン 2021/12業績回復鮮明、
    2022/12はさらなる業績拡大へ。

    ■2021/12連結実績→回復鮮明
    ・売上3,513,357(11.2%)
    ・営業利益281,918(2.6倍)
    ・経常利益302,706(2.3倍)
    ・最終利益214,718(2.6倍)
     単位;百万、(2020/12比)

    ■2022/12連結予想→さらなる拡大
    ・売上3,870,000(+10.2%)
    ・営業利益332,000(+17.8%)
    ・経常利益360,000(+18.9 %)
    ・最終利益245,000(+14.1 %)
     単位;百万、(2021/12比%)

    キヤノンは2021/12決算短信で、2022/12の見通しを次のように述べている。
    ・期前半は半導体部品不足、物流逼迫の影響継続
    ・オフィス向け複合機
    オフィス稼働率回復で需要増加
    ・IJP
    新型コロナの影響で在宅勤務、在宅学習継続で堅調
    ・ミラーレスカメラへのシフトとEOS Rシステム強化
    ・ネットワークカメラ
    市場の安定した拡大で成長
    ・医療機器
    前期の需要増加の反動を受けるものの堅調に推移を予測
    ・半導体露光装置
    引き続き旺盛な需要継続
    ・直近の経済見通し、当期バックオーダーの解消、オフィスプリント需要の回復、半導体露光装置の生産体制の強化を加味
    出所;キヤノン2021/12期決算書から抜粋して作成

    さらに今期キヤノンには、SPADの生産、これを搭載した防犯カメラの開発、中期成長投資分野である次世代型PCCT、半導体製造装置NILなども着実な技術進展を遂げてほしい。
    キヤノンよ、頑張れ。

  • キヤノン SPADで圧倒的No.1を。

    昨年キヤノンが発表した320万画素SPADの特徴は、次の3つだ。
    ➀「近赤外線域の感度向上」
    ➁「低ノイズ実現」
    ③「超高速検出(時間分解能)と高感度の両立」
    高感度でわずかな明るさでも対象物を捉え、しかも超高速に検出するセンサーだ。本来は相反するものを両立させたことが評価された。IEDM2021では「レイトニュース」で唯一採択されたことは画期的だった。

    画像センサーはCCDからCMOS、CMOSからSPADへと変遷していくのか、CMOSとSPADは相並び立って進化していくのか。SPADは空間を3次元で捉えられるので、その活用は広範囲の機器に及ぶだろう。

    ソニーは車載LiDAR向けSPAD(10万画素)距離センサーの商品化をすでに発表。PanasonicはVAPDセンサーで100万画素を達成。この分野の戦いは熾烈を極める様相だ。

    キヤノンは高性能SPADで優位に戦いを進め、圧倒的No.1のシェアを築いてほしい。まずSPADを搭載した防犯(監視)カメラを早期に上市することと、部品として各社の需要に応える生産体制ができれば、画像センサーの世界市場は大きく様変わりするだろう。今レンズ、CMOS、SPAD、AI、CZT半導体検出器モジュール、画像処理技術を保有するキヤノンに期待は高まるばかりだ。

  • キヤノン、堂々と前進だ

     週刊誌に御手洗氏に関する記事が出ている。数冊のキヤノンに関する本を読みあさり、浅はかな知識であたかも分かったつもりで御手洗氏について書いているが、「だから何なのだ」と言いたい。新年度が始まった今、誰が何を仕掛けようとしているのかよく状況を見極める必要があるだろう。こうした記事の裏には必ず黒幕が存在するものだ。
    ---------
    ・『キヤノン「御手洗冨士夫」は二足の草鞋で失敗 3度目の社長復帰も次のなり手がいないという惨状』
    →惨状とは全く不適当な表現だ。次期社長候補はすでに意中の人物が存在しているのだ。御手洗氏はある新聞社の取材で後任の社長について、「キヤノンは財閥系の会社ではない。だから会社全体が確かにあの人だったら社長にふさわしいという人がいい」と話している。
    上記タイトル記事はキヤノンに精通しないで、キヤノンに関する本だけ読んで執筆しているものだ。取材力が決定的に不足しているのだ。では何故御手洗氏は今社長を兼任しているのか、眞栄田前社長が病気で退いた当時の事務機メーカーの世界情勢に何が起こっていたのか、この程度のことは分かりそうなものだ。そもそも社長は育てて就かすものではない。自らの実力で周囲が認める実績を出し評価され就任するものだ。

    ・『大手ゼネコンの鹿島から裏金を受け取ったコンサルタント会社「大光」社長の大賀規久が、法人税法違反(脱税)で逮捕されたの
    だ』
    →御手洗氏とは友人だったのは確かだが、その友人が勝手に御手洗氏の名前を盾に起こした事件で、御手洗氏は何ら不正に手を染めていない。したがって、殊更強調することではないだろう。

    ・『1966(昭和41)年、キヤノンが本格的に米国に進出する際に冨士夫は米国に渡り、23年間、駐在した。キヤノンUSAに出向した当時、社員は13人だった。後半の10年間は現地法人の社長を務めた』
    →事実だが御手洗氏中傷記事のため功績のあったことは意図的に外している。御手洗氏が出向した当時13人だったキヤノンUSAは、後年在米中6400人になるまで拡大発展を遂げた。在米23年間働きに働いた。最大の功績は、当時革新的連写一眼レフカメラAE-1の売り込みで全米を隈なく営業で回り、しかも一眼レフカメラで初めてテレビCMに打って出て爆発的ヒットに繋げたことだ。これこそキヤノン中の誰もが認める快挙だった。
    『』内の出所;デイリー新潮

    また御手洗毅氏やキヤノンのルーツにも触れているが、この程度の知識か。「三自の精神」にも触れていないではないか。
    --------
    昨年キヤノンは復活ののろしを上げた。成長戦略に繋がる技術、製品IRが続々出て来ている。今年は中期経営計画フェーズⅥの2年目に突入。今年も着実に前進して行ってほしい。

  • キヤノン 自信から確信へ

    御手洗冨士夫会長兼社長CEO(最高経営責任者)は20年秋の日経ビジネスの取材で、今後の見通しについて「まったく悲観も心配もしていません。まあ、今に見ておれというだけで、着々と手は打ってあります」こう話した。
    出所;日経ビジネス2020.10.9

    この時期を振り返ると、コロナ禍で2020/1Qで四半期ベースで初めての赤字に沈んだ。1Q決算発表で中間配当金を前年度半額の40円と実に33年ぶりの減配に踏み込んだ。株価は大幅下落。市場がキヤノンに対して不信感、失望感を抱いた。2020/10/20には安値1677円。2020/12決算は大幅に落ち込み、配当金は年間80円と沈んだ。

    いまキヤノンは中期経営計画5カ年計画のフェーズⅥの1年目を終わろうとしている。御手洗会長の言ったことは確かだった。既存、新規事業競争力強化が功を奏し、さらに次世代に向けた様々な技術・製品IRのラッシュだった。キヤノンが今新たなポートフォリオの構築に邁進している。来年度は自信がさらに確信に変わるだろう。

    キヤノンは全社一丸となって闘って行くだろう。中計フェーズⅥ最終年の2025年はどのような変貌を遂げているのだろうか。期待は果てしなく大きい。

  • キヤノンの320万画素SPADセンサーが9年ぶりの快挙

    今回の開発成果は、半導体や電子デバイスに関する世界最大規模の国際会議の一つである「IEDM(International Electron Devices Meeting) 2021」の「Late News Papers」に採択されたことも大きなトピックとなっている。IEDMでは例年、全体で数百件の論文発表が行われるが、Late News Papersに選ばれるのは最先端技術の成果のうち数件にとどまる。国内企業の発表がLate News Papersに採択されたのは2012年のルネサス エレクトロニクス以来9年ぶりで、今回のIEDM 2021のLate News Papersはキヤノンの320万画SPADセンサーだけだった。
    出所;MONOist12/16

    つまり最先端技術論文だったということだ。専門誌、経済新聞、工業新聞などがそろってキヤノンの快挙を称えている。
    キヤノンが最先端SPADセンサーを開発したことに改めて称賛したい。キヤノンはまず防犯(監視)カメラに搭載するという。SPADセンサーは空間を3次元に捉える特徴があり、自動運転用センサー(LiDAR)、ロボット、拡張現実(AR)など様々な分野での活用が見込まれている。キヤノンではSPADセンサーを部品として他社に供給することも考えているという。来期以降売上、収益に大きく貢献するだろう。

  • 『キヤノン新センサー、「国際電子デバイス会議(IEDM)」で、研究成果の論文として「レイトニュース」と呼ばれる特別枠で採択』

    キヤノンは、世界最高となる320万画素のSPAD(単一光子アバランシェダイオード)画像センサーと呼ばれる受光素子を新たに開発した。画素数を従来の3倍超に高めた。11日から米国で開かれている半導体の国際会議「国際電子デバイス会議(IEDM)」で、研究成果の論文として「レイトニュース」と呼ばれる特別枠で採択された。同枠は最先端技術を盛り込む論文として、採択論文の中でも1%未満と競争率が高いとされる。
    出所;日経新聞12/15

    12/3日経新聞が、「キヤノン、暗闇でもカラー撮影 センサー22年量産」のタイトルでSPAD画像センサーについて既に報じたが、この新センサーが国際的に評価される最先端技術であることに驚く。
    来期以降、監視カメラを始め様々な製品に搭載されるだろう。素晴らしい成果だ。キヤノンには益々期待しよう。

  • キヤノン、IR朗報
    「キヤノン、暗闇でもカラー撮影 センサー22年量産」

    開発したのはSPAD(単一光子アバランシェダイオード)画像センサーと呼ばれる受光素子。CMOSセンサーが困難だった真っ暗な中でも鮮明なカラー映像が撮影できる。 画像の鮮明度のカギを握るセンサーの画素数でキヤノンが開発したセンサーは従来SPADの3倍超となる320万画素で世界最高となる。

    暗闇での撮影はこれまで赤外線による暗視カメラが主流だったが、映像は白黒で、色が認識できない。従来の高感度に対応したカメラでも月明かり程度の暗さであればカラー撮影は可能だが、肉眼で見えないような暗闇ではノイズが増えて鮮明な画像を撮影できなかった。

    川崎事業所(川崎市)で22年後半にも量産を始める。キヤノン製の防犯カメラに搭載して23年内にも投入する計画だ。他社向けの販売にも注力する。23年には210億円以上を投じて、神奈川県平塚市にイメージセンサーの新工場を新設。新工場でもSPADセンサーの生産量を徐々に増やしていく方針だ。既存デジカメ向けCMOSセンサーの生産設備や生産技術を活用でき、同等コストで生産できるとみられる。

    中略

    画像センサーは足元ではスマホのカメラ向け需要が最大だが、将来的には自動運転やロボットの目向けなどで物体を立体的に捉えることができる3D画像センサーの需要が拡大する見込みだ。仏調査会社ヨール・デベロップメントによると3D画像センサーの市場は、2026年に150億ドル(約1兆7000億円)と19年から3倍になる。高性能品を他社に先駆けて市場に投入し、先手を打つ。
    出所;日経新聞12/6

    2019年御手洗会長は「カメラは縮小するが、光学産業で見れば自動車やロボット向けで、レンズとセンサーを組み合わせた“目”の膨大な市場がある」と日刊工業新聞の取材に答えていた。
    キヤノンには益々期待したい。

  • キヤノンに期待
    ・近々
    ミラーレス一眼カメラR3、特にAF 視線入力の追従性絶賛、人気で予想を超える受注。年内どこまで出荷できるかは半導体次第。

    ・中期
    次世代型CTとして注目されるPCCT(Photon Counting CT)の開発。日経新聞11/26朝刊見開き1枚に情報記事。国立がんセンターと共同開発は順調に進んでいるようだ。M&AによるX線を直接電気信号に変えるキーコンポーネント内製化で開発が加速。キヤノンでは「低被ばくで体内の特定の物質の鮮明な画像化が可能になる」を目指す。これにより、「従来技術では困難とされてきた、非常に小さな病巣の早期発見や、細かな病変の把握が可能になると期待されている」。進化したAIとのシステム化で世界シェアNo.1奪取推進。

    ・中期
    ナノインプリント半導体製造装置で線幅15ナノメートル以下を目指す。キオクシア四日市工場でフラッシュメモリー半導体で量産応用検討推進中。歩留りはどうか。キヤノンはさらにDRAMや、パソコンのCPUなど演算を手掛けるロジック半導体への展開も想定する。2003年からナノインプリント特許出願開始。2009年から本格的な研究開発を展開。現在まで20年近くに及ぶ。複写機25年、IJP30年で事業化。ナノインプリントの期待高まる。

    ・中長期
    キヤノンは国の半導体戦略の半導体前工程の半導体製造装置開発に採用された。Beyond2nm向け装置で産総研、他2社と研究開発。パイロットライン創設、展開。2030年までの中長期戦略。(半導体戦略-経産省2021/6)

    今後次世代CT、半導体製造装置が大きな柱となり、新たなポートフォリオの構築、展開で成熟事業主体からの変革を大いに期待したい。

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