ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)めぶきフィナンシャルグループ【7167】の掲示板 2022/05/17〜2023/01/16

  • >>762

    公的資金が投入され、一時国有化が決まった足利銀行は、北朝鮮への送金金融機関としても知られた。送金資金が核開発費に充てられているとか、地元パチンコ業界からの資金が流れているなどと疑惑を呼んだ。そもそも地方銀行がそんな送金業務をなぜ始めたのか。足利銀行と北朝鮮との関係とは−。
     「足利銀行と北朝鮮との関係が浮上したのは一九九四年春」。こう話すのは、北朝鮮社会経済論を専門とする関西大学の李英和助教授だ。

     「米国が『日本から年間六百億円が送金され核開発に使用されている疑いがある』と主張し、両国に決済口座を持つ唯一の金融機関としてクローズアップされたからだ」

     当時は、北朝鮮の国際原子力機関(IAEA)脱退表明に伴い、国連を中心とした制裁措置の一環として同国への送金停止が問題化、同時に同行の送金ルートにも注目が集まった。

     朝銀信組大阪の経営破たんが政治問題化していた九七年に自民党外交調査会で公表された大蔵省(現財務省)の九六年度の資料では、同行を通じた送金は、北朝鮮の親族への送金など約四千件、五億六千万円ほど。北朝鮮との貿易の決済が約二十三億円だったことが分かった。

     同行は、コルレス契約(為替取引)を北朝鮮の銀行と結び送金業務を正規に行っていた。同様の契約は他の邦銀十数行も結んでいたが、足利銀行は直接送金できる決済口座を持つ銀行として知られていたため、他行からの送金を請け負っていたといわれる。