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(株)テラスカイ【3915】の掲示板 2022/07/23〜2022/11/29

アルゴリズムは考案されたとしても、それを動かす「量子ビットの誤り訂正が可能な量子コンピューターの実用化時期が定かではないこと」=ハード&ソフトの開発・実用化が未定のため、業績に反映されるなどは、ずっと、ずっと先の事と思われる。


以下 論文発表の抜粋

日本勢の新手法、量子コンピューターの「キラーアプリ」量子化学計算の実現に光明

テラスカイの子会社であるQuemixが、量子コンピューター用のアルゴリズム「確率的虚時間発展法(PITE)」を使えば、現行方式のコンピューターDFT(密度汎関数法)に比べて量子化学計算を高速化できるとの研究結果を発表した。


現行方式のコンピューターで量子化学計算を行う場合、よく用いられるのがDFT(密度汎関数法)だ。ある原子核配置をとる分子のエネルギーの近似値をDFTで計算する場合、分子や原子の数が「N」とすると、その計算量は「Nの3乗」に比例して増加する。

 さらにDFTを使って分子や原子の構造が最も安定する原子核配置を見つけようとする場合、原子核配置のそれぞれについてエネルギーを計算し、その値が最も小さくなる原子核配置を探索する必要がある。原子核配置のバリエーションは原子数に対して指数関数的に増えるため、その計算量も指数関数的に増大する。

(要するに膨大な計算式、計算=時間が必要)

それに対して、Quemixが開発したアルゴリズムであるPITEを量子化学計算に適用して、分子や原子の構造が最も安定する原子核配置を見つけようとした場合、計算量の増え方は「Nの2乗程度」で厳密解を求められるとした。

PITEの難点は、量子ビットの誤り訂正が可能な量子コンピューターの実用化時期が定かではないことだ。<---数年の期間が必要ではないか?

現在の量子コンピューターは、量子ビットの誤り訂正ができないNISQ(Noisy Intermediate-Scale Quantum Computer、ノイズがありスケールしない量子コンピューター)である。

 このためNISQでも使える量子化学計算アルゴリズムが開発されている。しかしNISQを使う量子化学計算は、現行方式のコンピューターに比べて量子化学計算を高速化できる見込みが立っていない。<---完成してないし、完成しても全く実用的でない。