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ENECHANGE(株)【4169】の掲示板 2024/04/11〜2024/04/20

が、そこではどうやら収益水増しが行われていたらしい。同社は設備を「EV充電インフラ1号」なる合同会社にまずは販売、事業パートナーはそこの社債を引き受けて資金拠出し収益分配を受ける形だったようだ。が、社債は一定期間後に出資持ち分へと転換され、損失発生時はエネチェンジに買い取り請求できる権利が付与されていた。

要は、たとえ高値で充電設備を売ったとしても、その分の損失リスクが将来跳ね返ってくるわけだ。合同会社は一時的に収益計上するためのダミー会社みたいなものであり、監査法人によりわずか半年でそれが見抜かれてしまったのである。

その証拠に、公表済みの貸借対照表を見ると、この半年で「売掛金及び契約資産」は5億円強から20億円弱に急増していた。水増し計上の大半が資金移動すら伴わない単なる名義変更だけだった可能性は高い。エネチェンジは今年1月15日に「2号」合同会社も設立していたから、この安直な水増しをさらに手広く行おうとしていたようだ。

どこからどう見てもピカピカの学歴である城口氏だが、じつは過去にも不祥事を起こしている。東大在学中の09年、同氏は東京工業大学の支援を受け大学発ベンチャー「ミログ」を起業、ジャフコやリクルートからの出資も得た。が、同社が手掛けるスマホアプリが利用者の知らないところで個人情報を抜き取っていたことで問題化。ミログは12年4月に解散に追い込まれた。

その後、城口氏は渡英し、約1年後にケンブリッジ社を起業したわけだが、同社は14年3月、「エナジー・プラン・カンパニー」なる香港法人の傘下に入る。東証スタンダード上場で給排水設備を手掛けるエプコの岩崎辰之CEOの個人会社だ。この強力な金主を得て、城口氏は復活を叶えたということらしい。

エネチェンジは2月、産業革新投資機構系ファンドを割当先に40億円の増資を実施したばかり。再びの不祥事は前回より甚大な被害を及ぼす恐れもある。