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(株)ジャパンディスプレイ【6740】の掲示板 2024/04/25〜2024/05/02

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たかし 強く買いたい 4月26日 19:47

現状整理した。

「蕪湖開発区内でG6工場(月産10Kシート)とG8.7工場(月産30Kシート、G8.7のガラス基板面積はG6の倍以上)を建設する予定。これらが完成すると、JDIのeLEAP生産能力が50倍以上拡大することになる。」

これはG6基板に換算すると70000シートであり、その50分の1は1400シートである。2023年9月29日時点での生産能力ということになる。

2024年4月18日の公開特許(https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2024-55073)で量産装置を使ってeLEAPパネル試作した実施例が記載されている。これを実施するためには基板に対して斜め方向からの蒸着が必要であることから、アプライド社の量産装置を使用していることがわかる。

現行生産能力で14インチパネルを生産するとおよそ50000枚になる。
これはアップルウオッチパネル生産を取り止めて14インチパネルに集中した場合である。アップルウオッチパネルに70%割り当てる(月生産能力283万台分)と14インチパネルの生産能力は15000枚になる。さらに現在試作している1.9インチ円形ウオッチパネルの生産に20%割り当てると5000枚になる。
年間生産能力60000枚である。
これはNECレノボ出荷台数388万台の1.5%に過ぎない。

結論として、現行生産設備では生産能力が不足しており、ウオッチパネルと14インチパネルの供給量を確保することができない。生産能力増強が必須である。

全て投入ベースの能力である。

また、みずほ証券エクイティ調査部の2016資料によるとJDIのOLED量産能力は2019年4Qに2500シート、さらに2021年2Qには4000シートに増強される予定とされている。しかしながら実際に増強された報告がないことからまだ実行されていないと思われる。したがって設備導入当初から千数百枚以下と思われる生産能力は変わっていないことになる。

以上のことから、2016年に導入したG6H 量産設備の生産能力と現在のeLEAP 量産設備の生産能力がほぼ一致することがわかる。これがアップルウオッチ量産機とeLEAP 量産試作機が同一と考える根拠のひとつである。

それではeLEAP 設備費用として投資した150億円は何に使われたのか。

それはアップルウオッチ量産機でeLEAP を量産試作するための改造費に使用したのではないかと思われる。eLEAP 量産試作のために蒸着機の一部にCVDチャンバーを増設しなければならないからだ。また、フォトリソ装置についてもG6H サイズ基板が流せるように新規に導入する必要があるからだ。

以上。

>繰り返しますが、e-LEAPの試作ラインは既存OLEDラインとは別物。同じJ1棟内の液晶ラインの改造増設であり、設備は新品。それでも150億程度だからキャパは僅か1.3K/月しか出来ないのだと理解しています。この試験ラインの経費まで入れたら絶対に既存OLED部門は黒字になんかなりません。