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(株)ジャパンディスプレイ【6740】の掲示板 2023/12/26〜2023/12/29

経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)は28日、中国安徽省で進めていた有機ELパネルの量産計画について、2023年末としていた中国地方政府などとの交渉期限を24年3月末に延期すると発表した。計画の規模を縮小したことで期限内に協議がまとまらなかった。

JDIは他者との提携による量産を業績回復の柱に据える。協議が長引けば黒字化も遅れる。
JDIは23年9月から交渉を開始していた。当初計画では25年以降にパソコンなどの中小型向けと、テレビなどにも対応できる大型向けの2工場を立ち上げる予定だったが、生産効率の高い大型向けの工場に絞る。全体の生産量は従来より約1割減る。稼働は26年を見込む。
現地に新会社を設立する方針で、総投資額や出資比率は未定。JDIが主体で工場を運営し、中国企業や投資家からも資金を募る。
JDIはディスプレー事業で中国や韓国メーカーに押されて24年3月期までに10期連続の最終赤字を見込む。現金流出も続き、自己資本比率は前期の56%から23年9月末時点で42%まで悪化した。財務基盤が脆弱ななか、工場建設の直接投資を行わず、他社に技術者の派遣や技術供与する対価に資金を得て量産を目指す戦略をとる。
有機ELは韓国や中国のパネルメーカーが高いシェアを握り、量産技術でも先行している。JDIが22年に開発した独自の有機EL技術は輝度が従来品より2倍、寿命も3倍長い。国内工場では24年度以降に量産する。

23年9月には中国パネル大手の恵科電子(HKC)と有機ELパネルの量産に関する提携交渉が破談となった。その後、JDIが安徽省との交渉に切り替えた経緯がある。