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(株)コレック【6578】の掲示板 2018/10/30〜2019/01/21

分割の理由

株式分割とは、会社が1株を複数に分割することです。分割後は流動性が高まり、株価が大きく変動する可能性があります。このページでは、株式分割のメリット・デメリットと分割後の値動き、ポイントとなる基準日などについて解説します。
株式分割とは
株式分割とは、会社が発行済の株式を一定の割合で分割して、株式数を増やすことです。例えば、A社の株式を100株持っていて、A社が1株を2株に分割すると、持株数は200株と2倍になります。1株に対してもう1株が無償で割り当てられるのです。1株を2株、3株など整数倍だけでなく、1.2倍、1.5倍にするなど小数点を含む分割もあります。
ただし、1株を2株に分割しても会社そのものの価値は変わりませんので、結果的に1株あたりの価値(株価)も半分になります。ですので、持っている株式の資産価値は変わりません。
資産価値が変わらないのであれば、株式分割自体は株価にとっては中立の要因で、何ら気にすることはないように思えます。しかし実際には、しばしば、株価が大きく変動する要因になります。詳しく見てみましょう。
株式分割のメリット
株式分割には、おもに次のようなメリットがあります。
株価が下がり、少ない金額でも買いやすくなる
市場参加者の増加が期待でき、流動性が高まる
株式分割のメリットは、何といっても1.です。例えば、先ほどのA社株が13,000円、売買単位が100株とすると、A社株を買うのに最低必要な資金は
・分割前 13,000円×100株=1,300,000円
・分割後  6,500円×100株= 650,000円(1株を2株に分割したので、株価も半分になる)
と、分割後は半分になります。個人投資家にとって、必要な投資資金が少なくてすむのは助かりますね。
また、NISA制度(少額投資非課税制度)は、年間の投資金額の上限が120万円ですので、分割前はNISAでA社株を買えませんでしたが、分割後は買えるようになります。
2.も重要です。分割して少ない金額で買えるようになると、取引がしやすくなるので市場参加者の増加が期待できます。キャピタルゲイン(売買益)狙い、配当狙い、ヘッジ、裁定取引、投機などさまざまな目的を持った投資家が集まりやすくなり、売買高が増えて値段がつきやすくなるなど、流動性が高まります。この流動性という概念は上場会社にとっては非常に重要です。例えば東証1部、2部では上場審査基準にも上場廃止基準にも、株主数、流通株式数、流通株式時価総額など流動性を判断する項目が定められています。
なお、株式分割に伴い個人投資家が手続きを行う必要はありません。

株式分割のデメリット・注意点
個人投資家にとっては、株式分割のデメリットは特にないといえますが、株式分割があったことを知らずに株価チャートを見て、「株価が急落した」と勘違いしないように注意しましょう。しかし最近では、証券会社のホームページや新聞に掲載されている個別銘柄のチャートは、ほとんどが分割を反映して修正されたチャートが使われるようになってきました。また、メリット欄で挙げた流動性の増加により、分割後は株価変動が大きくなる可能性があることにも注意しましょう。なお、最近ではほとんど見られませんが、短期間に株式分割を繰り返す会社には注意が必要です。
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