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弁護士ドットコム(株)【6027】の掲示板 2019/11/02〜2020/03/15


グローバル・ニッチ・トップ(GNT)──。世界を相手に特定の隙間分野で高シェアを握る「小さな巨象」企業が日本には数多く存在する。そして、メックのように個人投資家の間では知名度が乏しいものの、独自の強みを武器に稼ぐ力が優れた企業が少なくない。経済産業省が19年6月に公表したGNT企業調査では同省が選定した企業(非上場含む)の営業利益率平均は11%となり、全製造業(7%)を上回る。
さらに、こうした企業群は、取り扱う製品やサービスが地味であるが故に割安に放置された銘柄が多くなるのも特徴だ。例えば、重たい部品や製品を搬送する荷揚げ機を開発するキトー。日本と米国でトップクラスのシェアを占める荷揚げ機は、工場や建設現場からエンターテインメント領域まで用途が拡大している。同社も高収益を維持するが、予想PER(株価収益率)は9倍台と東証1部全体(16倍台)を大きく下回る。

■大型株より投資妙味

世界の機関投資家が注目するのは、こうした地味企業の妙味だ。農林中金全共連アセットマネジメントの山本健豪ファンドマネージャーは「専門性が高い中小型銘柄は外部環境に左右されにくく自力の利益成長が見込める」と指摘。個人投資家にとっても、いち早く投資することで、大きな収益チャンスとなる可能性を秘める。


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中小型株を選別投資するうねりは投資信託にも広がる。アセットマネジメントOneの「企業価値成長小型株ファンド」は小型株の中から中期的なROE改善が期待できる銘柄を厳選。16年2月の設定から基準価額は2倍超、純資産総額も約19倍に膨らんでいる。同社の関口智信ファンドマネジャーは「企業業績のファンダメンタルズで株価が動きやすい小型株は大型株より投資妙味がある」と断言する