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(株)ispace【9348】の掲示板 2024/04/25〜2024/05/03

>>683

試算では、月で継続的に活動するのに必要な燃料は年間57・6トン。JAXAはこれまで、プラント大手・日揮ホールディングスの海外事業会社「日揮グローバル」(横浜市)などと契約し、技術実証用プラントの概念設計を進めてきた。

 今年度以降、月面環境を模した実験施設の国内整備に向け、協力企業を公募する方針だ。産官学の技術実証を経て、月面で30年代に地盤調査、35年以降に工場着工という長期計画を描く。

 日本も加わる米国主導の有人月探査「アルテミス計画」では、日米両政府が今月、日本人2人の月面着陸で合意した。将来的には有人基地の建設も計画されている。月面の燃料工場は他国も構想中で、日本と共同建設する可能性がある。

 JAXA国際宇宙探査センターの島田潤研究開発員は「民間の力も借りて開発すべき技術を見極める必要がある」と指摘。日揮グローバルの深浦希峰(きほう)ユニットリーダーは「プラント建設の実績を生かしたい」と話す。

 月面開発には、複数の企業で参画の動きがある。空調設備工事大手の高砂熱学工業(東京)は、水電解装置を開発。宇宙新興企業アイスペース(同)が今冬に打ち上げる月着陸船に載せ、水電解の実証実験を行う。探査車で地中にヒーターを差し込み、水蒸気を回収することも検討している。

 また、三菱重工業は、日本とインドの月極域探査計画「LUPEX(ルペックス)」で使う探査車の開発を進めている。

 ◆レゴリス=惑星や衛星などの天体表面を覆う砂で、流れ星の元となる岩石などが落下した衝撃で発生する。月面のレゴリスは粒子が細かく、宇宙服内への侵入を防ぐ対策が必要な一方、建材などとして利用する方法も研究されている。