ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)ispace【9348】の掲示板 2023/04/28

ispaceが世界初の「月保険」の利用者に、三井住友海上と契約締結

2022年11月17日

株式会社ispace(代表取締役:袴田 武史、以下ispace)は、MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険株式会社(社長:舩曵 真一郎、以下三井住友海上)と、ispaceのミッション1において、ロケット打ち上げから月面着陸までに発生するリスクを総合的に補償する、世界初の「月保険」の契約を締結したことをお知らせします。

ispaceは、2019年に三井住友海上が民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のコーポレートパートナー就任時に月保険開発の構想を発表してから今日に至るまで、三井住友海上と月保険組成に向け協業して参りました。2022年4月には月保険組成に関する覚書を締結し、2022年10月には月保険の共同開発を完了しておりますが、今般、三井住友海上との月保険契約を締結するに至りました。
ispaceのミッション1では、ロケット打ち上げからランダー(月着陸船)が月面に着陸し、通信の機能が正常に作動して地球とランダーとの間でデータ送受信が行われるまでに損害が発生した場合に保険金がispaceへ支払われます。ispaceが推進する月面輸送事業は、打ち上げ費用、ランダーの開発費用等、ミッションに必要とされるコストが比較的高額であり、将来的に持続安定的なミッションを継続して実現するためには、保険によるリスクへの手当が非常に重要となります。今般、世界初となる月保険の組成と契約締結を実現出来たことは、事業面・技術面の双方において、ispaceが三井住友海上及び宇宙保険ブローカーを通じて国際宇宙保険マーケットから一定の信頼性評価を獲得できたという点において大きな意義と言えます。

ispaceは、将来的に月保険で補償される範囲が拡大され、月着陸以降の月面探査活動に向け、補償対象が自社のランダーやローバー(月面探査車)だけでなく、顧客のペイロードまで含めた保険となることを企図しています。月保険で補償される範囲が拡大されれば、ペイロード顧客のリスク軽減につながり、ispaceのペイロード輸送サービスの利用の加速につながる可能性があると考えています。ispaceが目指す地球と月を一つとしたエコシステム構築には、今後、この様なより包括的な保険の仕組みの構築が必要と考えられます。ispaceは、産業構築におけるオーケストレーターとして、保険を初めとした事業開発を今後も推進して参ります。