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iFreeレバレッジ NASDAQ100【0431218A】の掲示板 2022/02/09〜2022/02/19

>>1086

> 歴史は繰り返す。最初は悲劇として。次は喜劇として。
今では、歴史的教訓を学ばないと愚かな失敗をするという意味に使われているけど、もともとマルクスが書いたのは、「最初はシリアス劇として、二度目はコメディとして」。

一度目はのシリアス劇は、フランス革命後の混乱が収まっていない 1799年に、ナポレオン・ボナパルトが、機能不全に陥っていた総裁政府をクーデターで倒して、国民投票で「共和国皇帝」に即位し、その手腕でフランスを一等国に返り咲かせたことを指す。

二度目のコメディは、すでに議会制民主主義が確立していた1851年に、ナポレオン三世(もともとロンドンで娼婦のヒモだった) が、クーデターで祭り上げられて議会を解散し、国民投票で「共和国皇帝」として承認されたことを指す。
部外者から見ると、どう考えてもオカシイけど、当時のフランス人(の農民と軍隊) は、同じ舞台設定を揃えさえすれば、再び前回と同じ劇が演じられる(=黄金時代が再来する)と本気で思っていた。

実は二度目のコメディで使われた手法(議会制民主主義のバグ) は、その後の歴史で何度も使われている。
中間層が経済的に没落しつつあるときに、
・復古 → 昔に戻ろう
・反エリート(反知識) → 国家の運営を任せたのにうまくできていない、自分たちだけ甘い汁を吸っているんじゃねえか
・反福祉 → 貧困層が自分たちの重荷になっている、"怠け者"は放っておけ
を唱える。
保守勢力(エリート層) と革新勢力(労働者)が失った支持を一瞬だけガッとつかめる。

つい最近、有力政治家が、〇〇はナチスと似ていると発言して物議を醸したけど、ナチスも〇〇も、こういう議会制民主主義のバグを使っているという意味。米国の花札さんもおんなじやり方。