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ベトナム、ドン変動幅を再拡大も 外貨準備の減少抑制=関係筋
ロイター編集

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 10月26日、ベトナムは外貨準備の減少を抑えるため、為替制度を緩和する準備を進めていると関係筋が明らかにした。2017年5月撮影(2022年 ロイター/Thomas White)
[ハノイ 26日 ロイター] - ベトナムは外貨準備の減少を抑えるため、為替制度を緩和する準備を進めていると関係筋が26日明らかにした。通貨ドンの対ドル変動幅再拡大などが検討されているという。

ベトナムはドルペッグ(連動)制を採用しており、米連邦準備理事会(FRB)の利上げを受けた資本流出でドンは年初から8%下落している。

ベトナム中央銀行は17日、ドンの変動幅を3.0%から5.0%に拡大し、事実上の通貨切り下げを実施した。

関係筋によると、当局は年末までにさらに1─1.5%のドン下落を容認する意向。変動幅の拡大が選択肢の一つという。外貨準備を使い過ぎずにドンを支える他の手段も議論されていると述べたが、詳細は明らかにしなかった。

政策を打ち出すタイミングはまだ検討中だが、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の後になる公算が大きいとした。

「ドンを安定させるための重要な手段はドルを売ってドンを買うことだが、現在は(ドル売りの)適切な状態にはない」と指摘した。

国際通貨基金(IMF)は少なくとも輸入の3カ月分の外貨準備を保有することを推奨しているが、同筋によるとベトナムの外貨準備はこの水準まで落ち込んでいるため、中銀はドルの節約に努めている。

バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズの東南アジア諸国連合(ASEAN)担当エコノミスト、Mohamed Faiz Nagutha氏は25日の顧客向けメモで、状況を安定させるために「ドンの事実上の切り下げや追加利上げ」が必要になる公算が大きいとの見方を示した。

ベトナムに対して中期的には前向きな見方を維持しているが、当局者は金融政策の枠組みを近代化し、より柔軟な為替レートに道を開く必要があるとした。