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ロシア株式ファンド【9Y317138】の掲示板

プーチンが領土拡大のためにウクライナ侵攻したという言説を一度頭から外し、2014年ユーロマイダン革命から始まったNATOとロシアの戦いの一環であると見るべきであって、領土の拡大が目的ならば、より領土が大きいカザフスタンを侵攻すればいいだけだ。

 過去、ピョートル1世、エカチェリーナ2世、いずれも不凍港を得なければロジスティクスが機能せず、国力を豊かにできないために不凍港を得ようと南下し、英国とアフガニスタンでぶつかったグレートゲーム、日露戦争につながった側面もある。

 地政学上、クリミア半島のような不凍港を得ようと考えれば、南方に降りて来ざるを得ないというのがロシアという国家。

 ロシアにとってクリミア半島は、トルコ領のダーダネル海峡、ボスポラス海峡を通れば地中海にであることができ、大西洋に出ることができるので、クリミア半島は絶対に失うことができない港。

 日露戦争のとき1890年のエルトゥールル号事故(オスマンパシャ率いるトルコ人が和歌山県串本町で海難事故によって600人余りが死亡した一方、串本町民によって69人が救出し、明治政府がイスタンブールに帰還させた事故)のお礼で、オスマントルコ帝国が日本を側面支援すべく、ロシアの黒海艦隊のボスポラス海峡、ダーダネル海峡を通過させなかったという史実があるが、もし黒海艦隊とバルチック艦隊が合流したら、日露戦争の結果は異なっていたかもしれないという言説もあるぐらい、クリミア半島~地中海~大西洋という航路はロシアにとって重要だ。

 仮にも信義則違反を言うのであれば、ワルシャワ条約解散後、1ミリたりとも東方に進出しないという約束を反故にしたNATOにあり、それを後方支援してきたクリントン政権、ブッシュ政権、オバマ政権こそ、批判の対象になるべきであると私は思う。