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記録の掲示板

ジョンソン英首相は6日、欧州連合(EU)が離脱に関する首相の「最終提案」を受け入れるかどうかに関わらず、10月31日に英国をEUから離脱させる方針を明らかにした。
 ジョンソン首相は英大衆紙サンに寄稿し、「われわれは荷物をまとめて出て行くことになろう。EUが相互に受け入れ可能な合意の下でわれわれを陽気に見送るか、われわれが勝手に出て行かざるを得ないか、それだけの問題だけだ」と言明。首相官邸によれば、ジョンソン氏はフランスのマクロン大統領との電話会談でも、「英国が10月31日より後もEUにとどまるという誤った思い込みに陥るべきでない」と述べたという。

ジョンソン英首相Boris Johnson
  英国で先に成立した離脱延期法の規定によれば、19日までにEUとの新たな合意がまとまり議会が承認するか、「合意なき離脱」への議会の同意が得られない限り、英政府は離脱延期をEUに申請することが義務付けられる。

  首相官邸の高官は6日、英国内の反対派が「合意なき離脱」を阻止できるとEU首脳らが考えているとすれば、「歴史的な思い違い」になるだろうと語った。

  英紙テレグラフ(オンライン版)は6日、合意がなくとも今月末にEUから英国を確実に離脱させるため、首相は法的手段に訴える用意があると報じた。
  複数の政府関係者からの情報を同紙が引用したところでは、ジョンソン首相は先に成立した離脱延期法の下でEUへの離脱延期要請を余儀なくされる事態を避けるため、最高裁の判断を求める意向。判事らに働き掛けるため、首相自ら法廷で証言に立つ可能性も出てくると同紙は指摘した。