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安田倉庫(株)【9324】の掲示板 2015/04/29〜2020/02/26


セブン&アイ・ホールディングス(HD)が米コンビニを約220億ドル(約2兆4500億円)で買収する独占交渉に入ったと伝わったことも、巨額のドル需要につながるとの思惑からドル買いを誘ったようだ。これまで円買いの持ち高を膨らませてきた投機筋が慌てて反対売買(円売り)に動いたことも円安に拍車をかけた。
外為市場ではこれまで、リスク回避姿勢が強まると円買い、薄れるとドル買いが勢いづくという流れが定着していた。投資家が高い収益を狙ってリスクをとりにいく「リスクオン」と、リスク回避姿勢を強める「リスクオフ」の微妙なバランスが史上最小値幅となった2019年の「動かぬ円相場」につながった。だが、今回の円急落はこうした均衡に偏りが出てきたことを示唆している。
従来なら円安進行はリスクオンと一体だったが、国内ヘッジファンドの投資責任者は「今回はリスクオン相場ではない」と話す。実際、20日の株式市場では大幅な円安を受けて日経平均株価も急伸したが、その後は急速に伸び悩んだ。背景にあるのは日本経済の先行きに対する懸念だ。
19年10~12月期は台風被害や消費増税の影響でマイナス成長となり、新型肺炎の感染拡大で景気回復が遅れるとの見方が強まっている。このため、リスク回避の円買いという構図は成り立ちにくく、ドル買いに傾きやすい相場環境になっている。ここ1週間の主要通貨の対ドルの値動きをみても、円の下落率が最も大きい。
もっとも、現在の相場がリスクオンかオフかは市場参加者でも見方が分かれる。野村証券の後藤祐二朗氏は「米景気の強さ→リスクオン→円安・ドル高という構図は変わっていない」と指摘する。一方、みずほ銀行の唐鎌大輔氏は「リスクオフのドル買い」として、一部で浮上している「日本売り」との見方には距離を置く。
確かなのは、新型コロナウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」への日本政府の対応に対する疑念を背景に、海外勢を中心に日本経済の先行きを悲観的にみる空気が強まり、これまでより円買い材料が少なくなっていることだ。当面は円安に振れやすい相場環境が続きそうだ。

  • >>967

    リコー、国内ライン一部停止 新型コロナで部品不足
    新型コロナ 自動車・機械 東北 宮城
    2020/2/26 19:44
    570文字
    [有料会員限定


    新型コロナウイルスの感染拡大の影響で必要な部品の一部が中国から仕入れられなくなり、リコーが宮城県内にある事業所の生産ラインの稼働を一部止めていることが26日、分かった。主に生産しているのは印刷業者向けのデジタル印刷機で「一部で納品が遅れる」(リコー)という。サプライチェーン(供給網)の混乱で、国内でも自動車などで生産調整の動きが出ており、影響が広がってきている。
    生産ラインを一部停止しているのはリコーの生産子会社、リコーインダストリー(神奈川県厚木市)の東北事業所(宮城県柴田町)。デジタル印刷機は大型で部品点数が多いため、部品を海外からも仕入れている。
    新型コロナウイルスの影響で、中国にある一部のメーカーから部品の供給が止まり、東北事業所の複数の生産ラインのうち一部を21日から止めているという。現段階では28日まで停止する予定で、週明けの対応については今後、決める。リコーは国内に複合機や印刷機の生産拠点が4カ所あるが、東北事業所以外の拠点では現段階で稼働停止の計画はないという。
    3月は新年度に向けて機器販売が増える時期で、事態が長期化すれば業績に影響する可能性もある。リコーは広東省に建設中の複合機の新工場についても、新型コロナの感染拡大を背景に周辺のインフラ道路の整備が遅れており、稼働時期を当初予定の4月から1カ月延期している。