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ケイヒン(株)【9312】の掲示板 〜2015/04/28

TPP関連株に出番 

3週間近く続いた決算発表シーズンも今日で終わった。来週以降に発表する企業はほんのわずかである。ただし、月曜日は今日の大引け後に決算発表した企業の株価が大きく動くと思うので、相場が正常化するのは火曜日からと見るべきかもしれない。

一方、今日はオプションSQ日でもあった。きのうの日経平均が327円高して、円相場も一時120円台に乗せるなど、「円売り・日本株買い」のアベ・トレードが久々に活発化したのは、オプションSQのせいだろう。さらに、今日はヘッジファンドの45日ルール(投資家が解約する場合、45日前に通知しなければならないというルール)の期限でもあり、今週は相場が乱高下する特異週でもあった。

今週、決算発表が良い内容だったにも関わらず、急落した銘柄が多かったのは、材料出尽くし売りというよりも、ヘッジファンドの換金売りを浴びた銘柄が多かったと分析している。とりわけ2月の上旬は、国内機関投資家の3月決算対策で、彼らが買った日本向けのヘッジファンドが最も換金される時期なのである。

外国人投資家の売り越し基調が去年からずっと続いている関係で、いまや買いの主役は国内の機関投資家である。そんな彼らもいまの時期は決算対策でポートフォリオの入れ替えを盛んに行なうタイミングであり、どうしてもこの1年のうちに大きく値上がりした銘柄は利食いの対象になり、逆に大きく値下がりしてパフォーマンスの悪い銘柄も乗り換え対象となって売られやすい。

そこにヘッジファンドの換金売りが重なるので、大きく値を崩す銘柄もあるのだが、今年は軽傷のうちに最悪期を通過したという印象だ。去年は2月の底値が5日の1万3995円で、決算発表シーズン入りした1月23日の1万5958円からは、わずか2週間足らずで2000円近くも急落している。

2013年の2月も、アベノミクス相場の初期で絶好調だったにも関わらず、2月のオプションSQ日(15日)に向けては日経平均が6日間で400円以上も下げた経緯がある。2月の上旬はなにかと鬼門なのだ。それをどうにか高値圏で切り抜けたということは、今年の春相場は2年ぶりに上昇基調の強い相場になる予兆だ。