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日本郵船(株)【9101】の掲示板 2022/11/01〜2022/11/02


【速報】2022年11月04日 デイリー版1面 
外航全般
日本郵船、LNG焚き石炭船発注。大島造に2隻 25年竣工。低炭素化へ先行

 日本郵船は2日、LNG(液化天然ガス)を主燃料とする大型石炭船2隻を大島造船所に発注したと発表した。2025年中の竣工を予定する。郵船のLNG燃料焚(だ)き石炭船の新造整備は、世界初となった九州電力向け専用船に続くもの。石炭船は長期用船契約が通常は前提となるが、今回の2隻は現時点で竣工後の投入先が確定していない"先行発注"の新造船となる。1月に整備を決めたケープサイズバルカー4隻に続いて石炭船でも先行発注に踏み切り、海運の低・脱炭素化のフロントランナーとして新燃料船への投資を加速する。
 新造船2隻の船型は9万5000重量トン級で、全長235メートル、幅38メートルのポストパナマックス型。郵船が九州電力との長期用船契約に基づき19年末、大島造船での整備を決めた世界初のLNG焚き石炭船と同デザインになる。現時点では自社船を前提に整備する計画。
 今回の新造整備が1隻目と異なるのは、郵船グループのGHG(温室効果ガス)排出量削減目標「50年までのネット・ゼロエミッション達成」に向け、投入先を確定しない段階でLNG焚き石炭船を先行発注したことだ。
 郵船燃料炭グループは新造船2隻について、日本海事新聞の取材に対し「投入先候補として複数の国内電力会社と意見交換はしているが、現時点で長期用船契約を確定していない先行発注になる」と話した。
 その上で、「世界的に石炭火力発電のGHG排出に逆風が吹く中、LNG燃料の採用により、海上輸送面での環境負荷低減を追求する顧客に寄り添う。今後も石炭船の先行発注を検討する」と述べ、追加発注を視野に入れていることを明らかにした。
 郵船は船舶燃料として将来的に、より環境負荷の低いアンモニアの使用体制が確立された後、船舶の主燃料をLNGからアンモニアへと切り替えることも検討。同船の仕様について今回の2隻に限らず、大島造船と協議していることも明かした。
 新造船2隻は従来の重油焚き船に比べてSOx(硫黄酸化物)を約100%、NOx(窒素酸化物)を約80%、CO2(二酸化炭素)を約30%削減できる。IMO(国際海事機関)のNOx3次規制にも対応している。
 郵船はLNG燃料船を将来のゼロエミッション船が実現するまでのブリッジソリューションの一つに位置付け、バルカーでは九州電力向けLNG燃料石炭船1隻とJFEスチール向けLNG燃料ケープ1隻、さらに先行発注のLNG燃料ケープ4隻の建造を決めている。

投入先未定で発注…
本業ではスピード感あるね💦