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三菱HCキャピタル(株)【8593】の掲示板 2021/03/30〜2021/07/11

  • >>494

    金利先高観が強まったときは、全体相場が弱くなるのに対して銀行株などの融資業を営む業種株は強くなります。貸出金利が良化することで利益拡大が見込めると想定されるからです。そのため、賃貸および融資をしているリース業も強くなることが多いです。しかし、リース業に限っては数日後に全体相場比で弱くなる傾向にあります(実際は急な金利上昇は利益拡大につながらないためです)。

    その理由はリース業が金融機関から融資を受けて賃貸・融資業を営んでいるからです。
    ご存じの通り、リースの貸出金利は固定金利になります。一方で調達は固定金利と変動金利をバランスを見て調達しています。固定金利で低い金利の比変動調達を増やせば運用とのギャップで利益は拡大しやすく、固定金利の割合を増やせば利益は前述比で縮小しますが、安定的な運営になります(変動金利上昇による利益縮小および逆ザヤのリスク低減)。

    要するに急に金利が上昇すると・・・
    新規獲得による運用利益が示現する前に一部の変動金利契約の調達部分がコスト増につながります。なので、リース会社の調達部門は「緩やかな金利上昇が一番最適」と言っています。調達の固定・変動のバランスは各社のALM管理で実行されており、会社によっては調達比率もIR資料に記載されています。