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(株)みずほフィナンシャルグループ【8411】の掲示板 2016/01/27〜2016/01/31

日銀が決定したマイナス金利は自分は予測出来たが、昔で言う公定歩合、今の日銀の当座預金の全ての政策金利がマイナス0.2%ぐらいになるかと思った。
今回の策では、当座預金250兆円のうち、約10兆円の部分(一部がマイナス0.1%)にとどまった。
冷静に考えて株価がダダ下がりして経済が停滞すればアベノミクスが崩壊してしまうのだから、安倍首相のお仲間の黒田総裁が何らかの追加緩和を導入する必要性は大いにありえた。手法として考えられるのは、既に発表、実施している国債の毎年80兆円買い入れオペレーションの買い入れ枠の増加かマイナス金利しかなかった。市中に出回る国債そのものが250兆円分しかない中で、毎年80兆円を買うということは、償還期限が来た国債のロールオーバー分を含めると毎年120兆円を購入しなければならず、この枠を増やすのには限界がある。したがって結論はマイナス金利手法しか取れない、となることは想像できた。
日銀に預金している銀行は、この一部10兆円部分の、-0.1%にかかる部分を引き出しして、企業に貸し付ければいいのだから、当面は銀行収益に悪影響は出てこないはず。
ただ、29日のマイナス金利政策への経済効果が疑問だとの評価がネット上には溢れている。日銀内にも「これ以上の金利の低下が実体経済に大きな効果をもたらすとは判断されない」と主張する幹部もいる。
確かに効果は疑問である。銀行はマイナス金利部分の預金を引き出し、現金で保持していれば元本は減らず、企業の貸し出しには回らないと考えられるからだ。(日銀は現金保有は許さないとしている)
しかも、銀行がマイナス金利部分の預金を引き出しするので、実質マイナス金利が適用される預金は当分は無いだろう。
では何故この政策が株価を押し上げるかというと、マイナス金利が一部でも日本で初めて!導入されたことで、市中の銀行金利もゆるやかに低下していくとの予想がなされ、日米の金利差から円安が進むからだ。
円安になると何故株価が上がるかといえば、株価があがると言うよりは円建ての株価だけが上がるのだ。外国人はドルベースで株価を判断しているので、ドルでは実は株価は上がっていなくとも円では上がっているという状態が作り出せるのである。
1ドル100円の日経平均16000円と1ドル125円の日経平均20000円はドルでは同額の160ドル。「日本人だけが儲かる株価操作が出来る点がマイナス金利政策の最大の狙い」で、アベノミクスの延命策なのであろう。しかも今後、マイナス1%を2%、3%と下げていったり、10兆円の枠を拡げたりする何段階もの緩和策が取れる。ということは日米の金利差は広がるように見えるから円安がゆるやかに進むと考えられ、延命期間は長くなるだろう。株価を維持、上昇させるのが目的で、金利も緩やかに上がるだろうが、金利の利ザヤが減る減益よりも、配当率の高さから配当狙いで買われる買いが上回りみずほは上がるしかないだろう。