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(株)広島銀行【8379】の掲示板 〜2015/04/28

 広島銀行が企業年金の一種である確定拠出年金(日本版401k)の受託を拡大している。大手企業に加えて中堅・中小企業にも導入機運が広がっており、2014年度の獲得数は13年度の2倍の10社程度となる見通しだ。受託を通じ投資信託の預かり資産や定期預金の獲得も推進し、収益基盤強化につなげる。

 ここ1年ほどの株価上昇による資産運用環境の好転などを背景に、企業が従来加入していた厚生年金基金を脱退して確定拠出年金に移行するケースが増えているという。昨春に厚生労働省が資産状況の悪化した厚年基金を段階的に解散させる方針を打ち出したことも背景にありそうだ。

 広島銀は野村証券や日本生命保険などと組んだ確定拠出年金制度のパック商品を複数用意し、取引先企業に重点を置いた訪問営業を積極化している。1月には約3年ぶりにセミナーを開いた。14年度は2~3回に増やす方針だ。

 確定拠出年金は企業が毎月一定額を掛け金として拠出し、加入者(従業員)が選んだ投資信託などの金融商品で運用する仕組み。広島銀にとっては加入者が運用商品として自行の定期預金や投資信託を選べば、安定した預金獲得源や報酬源として期待できる。

 昨年末時点で広島銀が獲得した確定拠出年金は200社、約4万人分という。