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(株)いなげや【8182】の掲示板 2021/11/12〜

「北の国から むき☆ばんだの、日々の出来事と株式連絡」から投稿文字数制限内で転載しました。

4月18日に公表された株式交換契約について重大な欠陥があるので本要望書を送付いたしました。
                           
1.問題点のある企業買収の形態
4月18日に「いなげや」と「U.S.M.H」と「イオン」の三社はそれぞれ
「いなげや」株1株に対してU.S.M.H株1.46株を割り当てる株式交換を行うことにより「いなげや」を「U.S.M.H」に経営統合することを決議しました。
発表時の「U.S.M.H」株の株価は968円だったので「いなげや」の株主への対価は1株当たり1.46×968円=1423円28銭ということになります。

しかるに「いなげや」を「U.S.M.H」に経営統合することは昨年10月6日に公表しており、その第一段階として「イオン」による「いなげや」株の公開買付けをおこないました。
この時、「イオン」の「いなげや」株の所有割合が51%となるように買付予定数の上限を設けていました。公開買付け価格は1,610円でした。

明らかに今回の株式交換は第一段階の公開買付けに対して不利益な条件です。

2.強圧的二段階買収
今回の買収は二段階買収の形態になっています。

経済産業省は2019年6月28日に「公正なM&Aの在り方に関する指針」の「3.7 強圧性の排除」の項目で以下のように述べています。
「公開買付けにより大多数の株式を取得した場合には、特段の事情がない限り、可及的速やかにスクイーズ・アウトを行うこと。また、公開買付け後にスクイーズ・ア ウトを行う場合の価格は、特段の事情がない限り、公開買付価格と同一の価格を基準にするとともに、その旨を開示書類等において明らかにしておくこと」

さらに経済産業省が2023年8月31日に公表した「企業買収における行動指針」P.40の「強圧的二段階買収」の項目には「最初の買付条件を有利に、二段階目の買付条件を不利に設定する、あるいは明確にしないで行う買収(強圧的二段階買収)については、強度の強圧性が指摘されている。」と記載されています。