任天堂(株)【7974】の掲示板 2016/07/22

■課金収入は思ったほどない可能性大■

ポケモンＧＯの任天堂への収益寄与について、多くのアナリストは「不透明」（ＳＭＢＣ日興証券の前田栄二シニアアナリスト）との様子見姿勢を崩さない。配信直後とあって課金収益が不透明なことはもちろん、かなり早い段階から市場では、収益分配の見えにくさを指摘する声が多かった。ゲームを共同開発した企画会社ポケモン（東京・港）と、グーグルから独立したソフト開発ベンチャーのナイアンティック（カリフォルニア州）の間での、収益分配契約が明かされていないためだ。

　任天堂は、ポケモン（企画会社）の持ち分比率が32％にとどまるため、ポケモンがナイアンティックと分け合うゲームの課金収入のさらに一部しか収益に貢献しないとみられる。ポケモンＧＯが任天堂本体の手掛けるゲーム機やソフトの利用を間接的に刺激したとしても「為替差損益など費用の発生状況次第で、ポケモンＧＯのブームそのものから得る恩恵はさらに小さくなる可能性がある」（ＳＭＢＣの前田氏）という。