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東日本大震災:福島第1原発事故 大熊町長、先行除染現場を視察 大川原地区、町民らの作業激励 /福島

毎日新聞 2月23日(土)12時1分配信



 ◇「住める土地を取り戻す意志感じ、心強い」
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 大熊町の渡辺利綱町長は22日、昨年末に始まった同町大川原地区の先行除染現場を視察した。秋にセイタカアワダチソウが生い茂っていた田畑は草刈りを終え、表土を10センチはぎ取る作業が進む。渡辺町長は半数以上を町民が占める作業員約150人を前に「住める土地を自分たちで取り戻す意志を感じ、心強い」と激励した。
 同地区は昨年12月の避難区域再編で居住制限区域に指定され、28ヘクタールの除染を国が来年4~5月に完了する予定。受注したのは東京のゼネコンだが、建設業者から防護服を扱う店まで町内の21業者が現場を支える。
 同地区の佐藤照彦さん(60)は町内の建設会社の同僚6人と共に参加。「いよいよ町のために働ける。農地の持ち主も知っており、手抜きはない」とマスクの奥の目を輝かせた。
 汚染土を除去する農地や民家の敷地は毎時0・1~0・2マイクロシーベルト台に下がったが、森林や民家の屋根はほとんど低減効果がない。現場担当者が「できれば建物は全て建て替えた方がいい」と漏らすなど課題が残る。96%の町民が住んでいた高線量の帰還困難区域での効果や必要期間も未知数だ。それでも、渡辺町長は「秋に来た時には諦めに似た気持ちもあったが、印象が変わった。しっかり除染すれば帰れるめどが立つ確信を得た」と一歩前進を喜んだ。【乾達】
2月23日朝刊

南相馬市:一般会計当初予算案1056億円 「使い残し」盛り込む /福島

毎日新聞 2月23日(土)12時1分配信



 南相馬市は22日、今年度当初比21%増の1056億円となる新年度一般会計当初予算案を発表した。今年度予算で使い残した400億円以上の大半を盛り込み、除染や住宅再建など復旧・復興作業を進める。旧警戒区域の再生を重点に据え、介護員の育成や被災者の見守り事業などきめ細かい施策も盛った。3月4日開会の市議会3月定例会に提案する。
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 震災対策として同19%増の314億円を計上し、防災集団移転や災害公営住宅の建設、廃棄物処理に充てる。原子力災害対策は同46%増の474億円とし、除染や健康対策を進める。旧警戒区域の小高区では、地域振興策を見直し、ネズミ駆除や語り部の育成などに18億円を充てる。
 介護員は、老人福祉施設の人手不足から市独自に講座を開いて90人を育成し、看護師要請のため修学資金を貸与する。見守り事業は、高齢者の実態調査を実施し、仮設住宅への訪問活動を強化する。
 桜井勝延市長は、記者会見で「以前の南相馬市に戻すのではなく、住民が帰って住みたくなるような新しい街づくりに取り組む」と語った。【高橋秀郎】