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(株)メディパルホールディングス【7459】の掲示板 2020/12/25〜

【 感謝 】


◇ 1日に発生した能登半島地震では医薬品卸各社も一部で物的被害を受けたが、メディパルホールディングスでは、初動からグループを挙げて被害の大きい奥能登への医薬品の供給に貢献している。

■ 地震によって半島内の道路が各所で寸断されて顧客のもとへ向かうことが難しくなる中、4日には特に往来が困難な状況にある半島先端の石川県珠洲市にも、子会社のメディセオが医薬品を届けることに成功した。

迅速な対応につながった背景には、過去の震災を教訓にグループとして進めてきた大地震への備えがあった。

●ハード、ソフト両面の災害対策で円滑に事業継続
 発災直後の大きな揺れに対して効果を発揮したのが、医薬品がある商品棚に設けた免震装置(ミューソレーター)だ。

揺れに対して棚ごと並行移動して棚の転倒や商品の落下を防ぐための装置で、子会社メディセオの金沢市内の営業・物流拠点「メディセオ金沢ビル」に配置した商品棚からは、今回一部の医薬品の落下はあったものの、ほぼ平常通りの状態を保っていた。

ミューソレーターは平行移動で被害を抑える
 奥能登には3日と4日はこの金沢ビルから医薬品を届けており、初動の過程で重要な役割を担うことになった。

同じくミューソレーターを導入している七尾支店については、5日以降は奥能登への医薬品を担うようになっている。

 ミューソレーターの効果について、メディセオ金沢営業部の山口昌孝営業部長は、「今回、ものすごく効果を実感した。(大きな被害がなかったので)素早く体制を整えてお客さまに医薬品を届けることにつながった」と振り返る。

 ソフト面でも、災害が生じた際の対応をあらかじめ明確に定めていたことが生きた。

発災直後に本社に災害対策本部を立ち上げて地震による被害状況を調べるとともに、医薬品を安定供給するための対応を実施。

発災翌日の2日には支援物資がメディセオ金沢ビルに到着したことで、円滑な事業継続につながったという。

●長期戦見据え「顧客の困り事一つ一つに対応」


◎ 取材に応じた山口営業部長

 現在は発災直後の初動段階から徐々にフェイズが移行しつつあるが、復旧までの長い道のりを見据えてグループ一丸で長期戦への対応を進める構え。

現場で奮闘する社員の心身の健康を守るため、他エリアからの応援部隊の派遣といった手法も含め、今後も被災地への医薬品供給に貢献していく方針だ。

山口氏は、「お客さまの困り事を一つ一つ聞いてつぶしていくほかない。寄り添いながら復旧に取り組んでいきたい」と前を見据える。